(甲斐駒は台風の前兆のような低い雲に覆われている)
台風7号が八ヶ岳南麓を直撃しそうな雲行きだ。
ウェザーニュースの最新予測によると、台風7号の8月15日午前3時の中心点は御前崎近辺。ということはそのまま進むと台風は我が家上空を通過していくことになる(汗)。
この台風7号、大雨をもたらす可能性がある、とのこと。
アメダス大泉の記録によると八ヶ岳南麓における1日の最大降雨量は2002年7月10日に観測された172mm。
1時間当たりでは昨年(2022年)7月28日の63.5mmである。
この時人外魔境にお住まいの囲碁トモAさん宅は土石流で庭中泥だらけになり、ちょっと上の県道北杜富士見線は7か所で寸断され、その影響か八ヶ岳南麓の老舗「仙人小屋」が閉店してしまったのは記憶に新しい。
10分当たりの降雨量を見ると、2010年7月の20.0mmに次いでつい先日7月20日夜のゲリラ豪雨が第2位の19.5mmとなっている。この豪雨でAさん宅は下界から途絶され、北杜富士見線も通行止めになってしまった(現在片側通行)。
20日の豪雨ではあちこちで水があふれかえっていたから、地盤も緩くなっているはず。大きな災害にならないことを祈るばかりである。
台風の襲来までまだ5日あるとあって、八ヶ岳南麓はいたって平穏である。
台風が来る前に、あるいはお盆休みに入る前に、ということであちこちの工事現場だけが忙しそうだ。
(先日は基礎にとりかかるところだった飲友林業の現場で上棟の作業が進められていた 大型クレーン車が木材を吊り上げていた)
なんとも力強い光景だ。思わず見とれていると現場監督がわざわざ挨拶してくれた。
「今日中に上棟ですか」
「いや、どこの現場もてんてんこまいで屋根職人がつかまらないです。お盆前までになんとか、という感じです」
う~む。やはりこの辺りに大波が来ているのだろうか。
いろんなクルマがあるんだなあ
いろんなおしごとあるんだなあ
走れ、走れ、はたらくクルマ~
翻って我が家の台風対策だが、結論からいえば何もしないことにした。
「備えあれば憂いなし」というが、せっかく備えたのに何も起きなかった時の徒労感はハンパではない。しかも備えなかったせいで悪いことが起きたとしても、だいたいのことは「あ~あ」で済む。
ある脳生理学者によると災害、飢餓、争いと人類は過去数百万年にわたっていつも悪いことばかり体験してきたので、不幸に対する遺伝的耐性は想像以上に強いのだという。
逆にいいこと、うれしいことはあまり経験がない(泣)ので、そういう事態になると脳が対処できず心身の不調をきたすことになるのだそうだ。
事実私の会社時代の先輩は仕事で失敗すると、
「オレさあ、失敗すると『やっぱりなあ』ってなんだか安心するんだよね」
とよく居酒屋で独白していたっけ。
(トマトのテントを畳むかどうか思案のしどころ まあ放っておけばよいか)
(アナベルももう寝てるから今さら起こしても気の毒だし)
台風襲来で一番気の毒なのは界隈のレストランだろう。
八ヶ岳南麓ではコロナ禍も終わって客足がようやく戻ってきたばかり。
GWも大いに賑わって家内も韓国レストラン「どんぐり」のヘルプを要請されたほどだというのに(以来私は「そらパパ」から「バイトさんのパパ」と呼ばれるようになった)。
一年で最大の稼ぎ時をあたら棒に振るのはさぞ無念のはず。
それに比べればトマトだアナベルだなんて「あ~あ」で済む話だ。
(ついに魚発見!溜め池で鯉の稚魚が泳いでいた 台風で流されないように気をつけて)







