心のデトックス 浅草演芸ホールへ  | 八ヶ岳ゆるふわ日記

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八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

(浅草演芸ホール 席数340を誇る都内最大の定席 同ホールHPより

 

 落語に造詣の深いブログ友のAさんの案内で寄席に行くことになった。

 場所は浅草演芸ホール。

 この世に生を受けて66年、新宿末広亭には何度か足を運んだことがあるが浅草演芸ホールは初めて。なんだか遠足前夜の小学生のような気分だ。

 

 笑いが健康にいいことは科学的に証明されている。

 毎日笑う人と滅多に笑わない人を比較すると死亡率で2倍、認知症リスクで3.6倍もの差が生じるという。もっともこの手の調査結果には「笑うから健康になるのではなくもともと健康だから結果的によく笑う」というバイアスがかかっているから鵜呑みにはできない。

 

 実際「笑い」がどの位健康に寄与するかを定量的に把握することは難しそうだが、寄与することは疑いない。

 笑うことによってヒトの体内にはドーパミン、エンドルフィン、セロトニンといった「幸せホルモン」が分泌されるようになっていて、血圧が下がったり免疫力があがったりといいことずくめ。

 そんな中でも笑いによってNK(ナチュラルキラー)細胞が活性化するという事実は極めて重要だ。ヒトの体内では毎日3000~5000のがん細胞が生まれているというが、NK細胞がこいつらを退治することでガンを防いでいるらしい。

 

「笑い」とはいったいなんだろう。哲学者のジョンモリオールによるとそれは、

優越=バカだねえ、オレの方がやっぱり上だね

ズレ=え、そういうことだったの

放出=あ~すっきり(下ネタなど日頃抑制されている言動の開放)

という瞬間に生じるものだという。

 つまり人間社会のさまざまな抑圧から解放された瞬間に人は思わず笑うらしい。落語はその瞬間を意図的につくりだしているわけだ。

 

 この日の「昼の部(11:40~16:30)」は、前座の三遊亭歌彦からトリの三遊亭圓歌師匠まで

イロモノを交えながら20本。

 これで木戸銭は3000円だからデトックス費としては安いものだ。

 

(あらかじめ演題が分かっていた方がシロウトは楽しめそう)

 

 東京にいる時は寄席で心のデトックス。

 八ヶ岳南麓にいる時は山本牧師の説教で心のデトックス。

 

 

 まさに二拠点生活の醍醐味、命冥加につきるというものだろう。