(散歩中に見かけたコキア 八ヶ岳南麓では我が家だけだと思ってたのに・・・このあとヘビの写真がず~っと続きます)
雨上がりの朝、散歩していると道端でシマヘビに出会った。
今シーズンの初ヘビである。
(体長約1m 渋い縞模様が特徴)
八ヶ岳ゆるふわ生活が始まってかれこれ7年、これまでに見かけたヘビはシマヘビのほかマムシ、ヤマカガシ、アオダイショウの4種類。このうち毒蛇はマムシとヤマカガシである。
マムシの毒はプロテアーゼ、ホスホリパーゼA(なんのこっちゃ)などから構成される出血毒で、毎年1000~2000人程度が咬まれ、うち何人かが亡くなっているという。
我が国ではスズメバチとともに最も危険な生物であるマムシはルイヴィトン風の紋様で、ものすごく陰険な眼をしているからすぐわかる。
(山川自然研究所様の画像 眼がこわい)
これとよく似たのがアオダイショウの子供。私が以前庭で見かけたのもひょっとするとこいつかもしれない。
(マムシより眼がこわくない でもそんなこと確認している場合ではない)
(親は薄青みがかったモノトーン 顔はうなぎに似ている)
ぱっと見にすぐ分かるのがヤマカガシ。派手派手な紋様が特徴的だ。
(赤味が入ったまだら模様ならヤマカガシと思ってよい)
こいつには家の庭と近所の川のほとりで出くわしたことがある。
ハブよりも強いという猛毒(血液を凝固させる)を持っているが、毒牙の構造がマムシと違っていて人を咬むのは本人も苦労するらしい。事実これまで死亡例はほんの数例で、1970年代までは無毒のヘビと思われていたそうだ。
6月はお産を控えてヘビの攻撃性が高まる時期だという。
また今年の夏はエルニーニョ現象が起きるとの予報だが、エルニーニョの年はヘビの咬害が増えるのだそうだ。おそらくエサが豊富で子供たちがすくすく育つのだろう。
水害が起きるたびに「川の様子を見に行って流された」という事故を耳にする。
「蛇の道は蛇」という。こわいものみたさのその気持ち、世のオス族の一人としてよ~く分かります。
とはいえ、
「どれどれ、こいつは眼がこわくないからマムシじゃないね」
「ヤマカガシっぽいけど咬むのは苦手でしょ」
などと、軽々にヘビに近づいてはならない。
「君子危うきに近寄らず」、「目が不自由な方はヘビに怖じず」というではありませんか。
「藪蛇」という言葉もある。
先人の知恵にならい、散歩や庭仕事の時には素足は止めた方がよいだろう。