(長野県富士見町「カーティスクリーク」)
ちょうど1年前の2022年5月に惜しまれながら大泉の地から富士見町へと移転したレストラン「カーティスクリーク」へ行ってきた。
お店は借店舗とのことだが、ぱっと見レストランという雰囲気ではない。
店舗内は2人掛けのテーブル席が2つと4人ほど座れそうなカウンターのみと、以前と比べるとずいぶんこじんまりしている。これならご夫婦とも少しは身体も楽だろう。
とはいえ目立たない佇まいにもかかわらず店内は満席。皆さん旨いものはよくご存知だ。
1年ぶりの再会だが、奥様は私を覚えていてくださった。
「お久しぶりです」
「どうもご無沙汰してます」
「そらちゃんはお元気?今日は連れてきてないの」
注文もそこそこに道案内していただいた囲碁トモのAさんと3人でああでもないこうでもないと話し込んでいると、「一人底抜け脱線ゲーム」(古いな)状態のご主人が奥様のお尻をぺちん。商売の邪魔してど~もスミマセン。
店のダウンサイズとともにメニューもハンバーグステーキランチ(サラダ、飲み物つき)のみにしたとのこと。
ご自慢の、
ブルゴーニュソース(クレソン、パセリ、ガーリック これが一番人気)
ペッパーソース(ブラックペッパー、長ネギ、ガーリック)
和風ソース(醤油、バルサミコ酢、フルーツ)
トマトソース
はそろって健在である。
(ペッパーソース 私はこれが一番好き)
久しぶりの味を堪能してコーヒーを飲みながらまた話の花を咲かせた。
「あの、今だから言えますが最後にお邪魔した時に玄関んとこの手すりに腰掛けて」
「・・・」
「そしたらメキメキって手すりが折れちゃったんです」
「あら~、買主さんがお気の毒」
「買い手の方はもうこわしちゃってますから気にしてませんよ、わはは」
近々家内とお邪魔します、ということで店を後にした。
(橋を渡ってすぐの交差点を富士見高原病院の方に行ったとこ)
話は変わるが、八ヶ岳南麓を代表する老舗にして良店のひとつ、「サムズキッチン」が店を閉じた。この3月に奥様が亡くなられたとのこと。
(同店HPより ご冥福をお祈りします)
せめてもう一度だけでも「ステーキ丼」を食っておけばよかったと後悔しきり。
噂では大泉からそう遠くない場所でレストランを再開する目途が立ったとのこと。
これもさっそく食いに行かねばなるまい。
(お一人で切り盛りされるとなるとこれだけの品ぞろえは大変そう)
高齢化の波は八ヶ岳南麓にも着実に押し寄せている。
それは住人もお店も同じことだ。
「食える時に食いたいものを逃さず食う」。これからはその精神が重要だろう。
明日ありと
思う心の あだ桜
夜半に嵐の 吹かぬものかは