(知る人ぞ知る桜の名所「八ヶ岳体験工房あすなろ」)
「百日の説法屁ひとつ」という。八ヶ岳南麓の我が家の庭がまさにそれだ。
昨年6月に心臓発作を起こしたのを奇貨として(←やや用法に問題あり)一年間雑草とりをしなかったところ、7年かけてようやく撲滅できたかにみえたイネ科の雑草が再び跋扈したのである。
この日のウォーキングは彼の地でお一人暮らしのAさんの顔を見に進路を北へ。
すると途中でAさんにばったり会った。ちょっと見せたいものがあるからウチまでおいで、とおっしゃる。
野球好きで鹿児島県ご出身のAさんのこと、はは~んこれはエンゼルスで使い始めた兜(←鹿児島県の会社が製造している)と同じヤツがあるに違いないとにらんでヒョコヒョコついていった。
Aさんが見せてくれたものは兜ではなく、庭のシャクヤクだった。
私のバラ師匠であった奥様が亡くなられて今年で3年になる。生前奥様が丹精こめた庭を今ではAさんが日々手入れをなさっているのだ。
「秋になったら株を分けてください」
「いいよ、100万円」
「大谷に言っときますから彼から受け取ってください。なんせ80億円持ってますから」
「何株分になるんだろうね~」
高齢でやもめ暮らしのAさん、ますます意気軒高で何より。
家の前で別れてさらに進むとチューリップが満開の庭に出くわした。
(チューリップと芝桜のコンビネーションが目に鮮やか)
たまたま庭の手入れをしていたご主人に伺うと、ここまでこぎつけるのに10年かかっているそうだ。庭作りの要諦はコツコツ辛抱強く、ということなのだろう。
(近くの空き地には土筆(つくし)が 今時ツクシを摘む人もいないのだろう)
ピコピコ。
急にやる気スイッチがONになった私は帰るなり一目散に畑へ。まずはここにチラホラ生え出した雑草をやっつけることにした。
特に気をつけねばならないのがゴマ粒程度のイネ科の芽である。こいつらは油断しているとあっという間に根をはってしまう。
(タンポポだのマーガレットだのはかわいいもの)
1時間ほど畑とその周辺の雑草とりをして午後は芝生とその周囲の雑草とり。コキアを植える
予定の場所は特に念入りに手入れすることにした。
この調子を続けていれば、いつの日か我が家の庭も美しくなるだろう。
(庭のところどころに絶滅したと思われたフキノトウが顔を出していた)