(清里アーリーバードゴルフ場練習グリーンから八ヶ岳を望む)
ついにAさんと本当のゴルフ友になる日がやってきた。場所は再デビュー戦と同じ「清里アーリーバードゴルフ場」である。
この日の八ヶ岳南麓は快晴、無風という絶好のゴルフ日和となった。
「スコアの良しあしは全て自分のせい」という過酷な条件だが、イザとなれば「パートナーに恵まれなかった」という言い訳はできなくはない。
話は飛ぶが、私が勤めていた会社である時期「オレのおかげ、オマエのせい」という標語(というのだろうか)がはやったことがあった。サラリーマンの出世の要諦はすべからくこれだというのである。
まずはフロントでカネを払う。
ここは3回来場すると3回目は1000円引きとなるのだが、前回「スタンプカード作成記念」ということでスタンプを2つ押してもらった私は早くも1000円引きの4400円。Aさんには友人から頂戴した「500円割引券」というのを使ってもらって4900円。とにかく安い。
いざスタート。
劈頭でいきなり9を叩いた私はメロメロ。
一方5年ぶりにラウンドするAさんはスタートこそつまずいたが、だんだんよくなる法華の太鼓とばかり次第に実力を発揮し始めた。
(このショートホールはトリプルボギーの6)
相方がバンバン飛ばし始めると余計に力が入るのが人情というもの。
Aさんのせいで(Aさんのせいだ)私のボールは右へ左へと鯛やヒラメの舞い踊り。
ダフリトップも数知れず、そうなるとボールは次々にどこかに消えてしまい、ハーフ終了時点でボールのストックわずか2個という惨状に追い込まれてしまった。
人件費の徹底した節減でかろうじて命脈を保っている(私の推測)このコースには、むろん売店はない。
「あの、残りのボールが2個になっちゃいました(オマエのせいだ)」
「イザとなったら僕のボール使ってください(オレのおかげだぞ)」
(甲斐駒ヶ岳の景観がすばらしい このホールは写真撮影のせいで集中できず(ホントか)10の大たたき)
その後深いラフをウロチョロしていくとロストボールが次々に見つかってストックは一時5個にまで増加した。
そうなると鷹揚な気持ちになるのが人情というもの。
リラックスした気分でティーショットを放つと、三塁側ダウアウト前のファールフライのような打球はわずかにフェンスを越えてこれまた見事なOB(泣)。
(赤岳のばかやろ~ ・・・こだまは帰ってこない)
結局この日は目標の「ハーフでエージシュート」はクリアできたものの、前回のスコアより悪くなってしまった。
「コジシタ」での鯨飲馬食のせい、栗の伐採作業のせい、マツタケで飲みすぎのせい、囲碁のやりすぎのせい、寝不足のせい。
いろんな言い訳は思いつくものの、要するに下手クソなのである。
クヨクヨしても仕方がない。
今回のところは「紅葉を愛でるついでにゴルフのマネごとをやってみました」ということで面目を保つことにした。あとはAさんにアイソを尽かされないよう祈るばかりである。
(どなったりしてごめんね)