「畑のキャビア」を採る | 八ヶ岳ゆるふわ日記

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八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

(すっかり赤くなったコキア だいぶ刈り込んだのだがそれでも大いばり)

 

 10月に入ったころのこと。

「ご自由にどうぞ」でいただいた庭のコキアに実がつきはじめた。「畑のキャビア」とも呼ばれる「とんぶり」である。

 

(ゴマ粒サイズの実がびっしり)

 

 とんぶりは栄養価の高い食品である。

 サボニン(ポリフェノールの一種)、ビタミンE、βカロチンを豊富に含み、さらに不溶性食物繊維の量は100グラム中7.1グラム。これはワカメやゴボウを凌ぐというから腸活にも効能がある。

 

 このとんぶり、いつ頃収穫すればよいのだろう。

 調べてみるとどうやら園芸種のコキアの実は食用に適さないらしい(泣)。

 そうは言っても不味いというだけで害があるわけではなさそうだからちょっと食ってみたい気もするのだが、

ものすごく小さな実をせっせと集める→干す→煮る→皮を剥く(こんな小さい実の皮を剥くんかい)→水切りする、などの工程を経て晴れてとんぶりが口に入るまでに三日ほどの作業が必要だという。

 すっかりウンザリこいた私はそのままほったらかしにして八ヶ岳南麓へ向かった。

 

 三週間ぶりに東京に戻ってくるとあら不思議、コキアはすっかり赤くなっていた。

 地面には毛虫の糞のような黒いものがいっぱい。よく見るととんぶり、いや正確にはとんぶりモドキではないか。

 

 う~む。

 私はとんぶりモドキを拾い集めることにした。

 食うためではない。八ヶ岳南麓の我が家に種を蒔くためである。

 

(床にこぼしてしまったゴマを拾うことを想像してください)

 

 せっせと拾った実(というか種だ)はおよそ100粒。

 来年の6月には我が家の庭は「コキアの庭」に変身しているだろう。

 

(コキアは別名「ほうき草」 はたして実用としてはどうだろう)