八ヶ岳南麓美味礼賛 和食レストラン「岳」の夜再び | 八ヶ岳ゆるふわ日記

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八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

 

(日本酒の品ぞろえも豊富 和食レストラン「岳」)

 

 早くも八ヶ岳南麓の名店となった感のある和食レストラン「」に、犬トモにして飲みトモのAさんご夫妻と再び訪れることになった。

 ここんとこ「岳」づいているが、私にはもとより異論はない。

 前回は5000円のコースで「次は7000円のコースにしてみましょう」と決めていたのだが、冷静に考えてみると5000円でも食いきれる量ではないから今回も5000円コースに。

 

 まずは八寸から。

 大将(独身というのは私の勘違いで実は既婚でお子さんも二人いらっしゃるそうだ)の口上を必死に暗記していると、

「後ほどメールでお知らせします」とのありがたいお言葉。これで食うことに集中できるというものだ。

 

(大将のメールでは「九寸」とあるからやや大振りの皿らしい)

 

左上から:

究極たらチー(和風の皮が旨い)

ヨーグルトチーズとトマト甘ポヨ(頭にアンチョビが乗ってる)

24か月熟成自家製パルメザン

シャコお造り

無農薬ピーマン葱生姜醤(←弁当にも入ってたヤツだ)

無農薬キュウリ佃煮(同上自家製キューちゃん これは食わずにお土産にしてもらった)

あん肝麦味噌漬け

生ミンククジラ尾の身

中央 島根産本マグロ中トロ、カマトロステーキ

 

 旨い。どれも日本酒(ハレの日だから特別)にすこぶる合う。

 

(クジラを食うのは皆さん今世紀になって初めての由 私はどこかで食ったような)

 

 続いて出てきたのがこれも島根産「ノドグロの姿焼き」。

 さっぱりとしていながら脂も感じさせるというノドグロ特有の旨さが存分に引き出されていて、本日の献立で一番人気となった。

 

(二人で一尾)

 

 この辺りでもともと小食のAさんご夫妻は満足されたようだが、どっこい宴は始まったばかりである。

 

 次は「ドロファーム長芋のスフレ焼き」と「煮穴子湯葉巻き蒸し」。

 長芋とメレンゲでこさえるスフレ焼きは繊細な火加減を要求されるそうで、忙しい時には作ってられないというレアな食い物である。

 女性陣には人気があったが、私はこういった食いごたえの乏しいものはどうでもいい感じ。むしろ穴子煮が酒にぴったりでお代わりしたいほど。

 

(スフレ焼き 口に入れるとその瞬間に融けてしまう)

 

 続いて登場したのは「甲州牛のケール肉巻きトリュフソース」。

 牛ロース肉とケールのマリアージュを媒酌人役のトリュフソースが見事に盛り上げている(←食レポ風)。こういうのが出てくると赤ワインも飲みたくなってしまう。

 

(一人二個の割り当てですからね)

 

 さあ~、祭りだ祭りだ祭りだ祭りだ祭りだエ~

 

「鯛のさつま揚げ、海老湯葉揚げ、ドロファームゴボウの唐揚げ」の登場でいよいよ宴は佳境を迎えた。

 この三つ、どれも旨いがゴボウが案外一同の評価が高かった。大将の試行錯誤の結果「蒸し6割、揚げ4割」が最高の食味をもたらすということで、ひと手間かけたゴボウは確かに絶品である。

 

(ゴボウはお一人二本、あとは一個ずつですヨ)

 

 今宵のトリは「五島産マハタの姿煮」。

 皆さん前回のキンメダイ姿煮の方が旨かった、との評価だが、まあ時期が早いのである。

 

(今宵はノドグロの方が美味だったのは事実)

 

 本日のしめは「自家製南蛮味噌と釜揚げシラスの焼きおにぎり」。

 私と家内は完食、Aさんご夫妻はお土産に。

 

 

 そして最後はデザートだが、本日はなし。

 代わりに家内のためにAさんの奥様が仕込んでくれたバースデーケーキが登場した。

 

(清里「アングーテアラカンパーニュ」のケーキにイチジクとハートをアレンジ)

 

 うれしいサプライズ。Aさんありがとうございました。

 とはいえ全員が「ちいちいフグの立ち泳ぎ」状態なので、丸ごとお土産になった。

 

 「また来ましょうね」

 「次回は7000円コースを試してみたいですね~」

 一同常套句を口にしながらAさんの奥様の運転で家路についた。