八ヶ岳南麓に静謐が戻った | 八ヶ岳ゆるふわ日記

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八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

 

(八ヶ岳ブルーに飛行機雲が一筋)

 

 長かったGWもいよいよ最終日。道を行き交うクルマの数もめっきり減った。

 この間何度も留守番をくらったそらの慰労のため、「清里丘の公園ヒルズガーデン」に行った。 

 

 2019年に山梨県営「清里丘の公園ゴルフ場」の3コースのうち1コースをつぶしてできたこの広場は入場料タダ、かつて「犬の楽園」と呼ばれた「フィオーレ小淵沢」をはるかに上回る規模の新たな犬のパラダイスである。

 

 バブル崩壊からこっち、我が国は「失われた20年」と呼ばれる衰退の時代を迎えたわけだが、バブルの象徴でもあったゴルフも当然その例外ではなかった。

 「レジャー白書2021」によるとゴルフ人口は現在520万人。ピークだった1994年の1370万人のわずか40%に減っている。

 一般社団法人「日本ゴルフ場経営者協会」(通産省所管 それにしてもどんなものにも業界団体があることは驚きだ。そしてほぼ例外なく常勤役員に天下り官僚が加わっている)によると、1ゴルフ場当たりの年間利用者はピークの1990年には52,361人。

 2コースのゴルフ場だと平日も含めた平均で各コース22組詰め込まれるわけだから当時の土日のゴルフ場が芋を洗う騒ぎだったのもむべなるかな、である。それが2020年には36,709人、コース当たり15組にまで減っている。

 一方でゴルフ場の数(全国で2200)はそれほど減っていないから、全国のゴルフ場は「丘の公園ゴルフ場」のようにコース数を減らす、レストランを閉める、風呂もなしにする、セルフ歓迎などあの手この手の経営努力で糊口をしのいできたのだろう。世の中に楽な商売はない。

 

(練習場でバンカーの練習に励む人が

 「あ、こんちは」

 「こんちは、お上手ですね。研修生の方ですか」

 「いやあ、シロウトです」

 ガン見されていると分かって緊張してしまったらしくその後ホームラン連発 邪魔してスミマセン)

 

 ヒルズガーデンには人っ子一人見当たらず、なんだか拍子抜け。

 

(あちこちクンクンやって飽きてきた様子)

 

 続いて主従は「まきば公園」へ。

 飼い主は無料ソフトクリームを食うのが目的だが、そらはそらで「ヒルズガーデン」よりこっちの方が気に入っている。どうやら馬や羊の匂いが嗅覚をくすぐるらしい。

 

(牧場には羊とよいこたちがチラホラ 富士山方面は妖しい雲に覆われている)

 

 牧場の周囲を30分ほどかけて散歩し、いよいよソフトクリームである。

 そらの前で食うのは可哀想なのでそらはクルマでお留守番。

 

(結構大勢の人がベロベロやっていた)

 

 う~ん、美味い。

 在庫時間が短くなるせいだろう、GW明け、お盆明けのソフトクリームは格別に旨い。

 

(ぼっちでソフトを撮るのは結構難しい)

 

 八ヶ岳南麓にもようやく静謐が戻ってきた。

 明日からはいよいよ食い意地を満たす日々が始まる。