(梅が満開)
ご近所の何軒かに引っ越しの挨拶に伺ったところ、翌日その中のお一人Aさんが訪ねて来られ、「引っ越し祝いです」と芋焼酎を下さった。
(白金酒造(鹿児島県姶良(あいら)市創業明治2年) 手造り焼酎「石蔵」)
挨拶に伺った時にそういう話が出たのか定かでないが、Aさんはどうやら私に酒好きのオーラを感じ取ったらしいのである。
その翌日Aさんが再びやってきた。
「今日これから(正午過ぎ)梅見の会を拙宅でやります。よろしければお越しください」とのこと。
「いつでも、どこでも、誰とでも」が信条の私にノーはありえない。
図々しくもさっそくAさん宅を訪れ、Aさんの飲みトモの方々に混じって8時間ほど(←家が近いとつい長居になりがち)グビグビ。
集まった方々はほぼ私と同年齢だが、それにしても皆さんよくお飲みになる。
差し入れに各自が持参した酒を飲み尽くし、やがてAさんの在庫も払底したため、急遽我が家のストックまで供出するはめになった。どうも私の飛び入りのせいで頭数が増えたうえに当初終了時刻を大幅に超過したために目算が外れたらしい。
(韓国で暮らしている友人に送るという記念写真をパチリ)
聞けば某自動車メーカーに勤めていたというAさん、私がいた会社と取引のあった某社に出向していたことがあるという。
「え、じゃあ〇〇さんご存知では」
「酒好きの〇〇さんですね。よ~く知ってます」
「うわ、奇遇ですね~」
「ふふふ、〇〇さんは今名古屋にお住まいですから、今度二人で押しかけて驚かせましょうよ」
「そうしましょう、そうしましょう」
そんなこんなでさらに親近感が深まったわけだが、翌日Aさんからメールが届いた。
「次の日曜日に小田急OX近くの「美たか庵」で近所の飲みトモと一杯やります。よろしければ是非お越
しください」
美たか庵は一度行ったことがあるのでどうせなら別の店がいいのだが、新参者としてはそんなわがままが言える立場ではない。
Aさんは私よりちょっと若い感じのナイスミドルである。
ことによると2022年の目標のひとつ、「年下の友人を作る」が達成できちゃったかも、そう思ったところに、「私も高齢者の仲間入りしました」の爆弾発言。今年1月に65歳になられたそうだ。残念~。
そうこうするうちに再びAさんからメールが来た。
「先日お話した「桜を観る会」ですが、4月3日に決まりました。正午から拙宅で開催しますので、是非
お越しください」
う~む。
天に召されるその日まで、飲みトモには不自由しない生活が続きそうな予感がする。
なんだかシューレスジョー・ジャクソンになったような気分だ。
「ここは酒飲みの天国かい」
「いや、アイオワだよ」