中央線沿線の名店①中野「第二力酒蔵」へ | 八ヶ岳ゆるふわ日記

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八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

(「第二力酒蔵」創業1962年 蕎麦「武蔵野」(創業1954年)もなくなった(未確認だが見た感じでは商売を
 やっているように思えない)今、この界隈では一番古いかもしれない)

 

 中央線中野駅北口と「中野ブロードウェイ」に挟まれた一帯にはおびただしい飲食店が蝟集している。

 闇市の香りをかすかに残すこの一大飲食街は地廻りのチンピラがウロウロしているような(実際には見かけないが)、ちょっとヤクザな雰囲気に溢れていて、兄弟分である高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪、西荻窪とは明らかに雰囲気が異なる。

 強いて言えば新橋烏森神社周辺や、神田駅周辺の雰囲気に似ていなくもないが、場所柄サラリーマン4人組が少ない点がやや異なるといった感じだろうか。

 

 この日は久々の外飲み、しかも明るい時間とあって向かった先は中野の名店「第二力酒蔵」である。

 午後3時、中を覗いてみると2時からやっている店内には客はまだまばら。

 「6時半までなら空いてますからいいですよ」ということで、一同腰を落ち着けた。

 

 

(見かけはショボいものの中は広く、ピカピカに磨き上げられている)

 

 第二力酒蔵が「第一力酒蔵」に続いてこの地で開店したのはちょうど50年前の1962年のこと。その後「第二」、「第六(三鷹)」、「第七(上板橋)」の3店が商売を続けていたそうだが、今ではここ「第二」一店のみになってしまったらしい。

 およそ2年振りの訪問だが、見かけも味のレベルも以前と全く変わっていなかった。

 

(この店の売りはなんといっても新鮮な刺身 盛り合わせ1人前)

 

(絶対に外せない小柱かき揚げ)

 

(私の好物ヤリイカ煮)

 

(松葉ガニと並ぶ第二力酒蔵の王様キンキ煮 特別な時しか頼まない逸品)

 

 それにしても昼飲みというのはどうしてこうも酔いが早いのだろうか。

 「そろそろお願いします」と声をかけられて店を出て、一同フラフラしながら手近のバーに飛び込んだのは午後6時過ぎのことであった。

 

(ここからが本番 夜は長い)

 

 猥雑な街を徘徊し、あちこちの店を覗いてみる。

 八ヶ岳南麓ではなく、今いるのは東京だ、と実感する瞬間である。