「こっちはどうなの?」
「キャッ、やめてください」
(大谷の股間をノックするミゲール・カブレラ(デトロイトタイガース)こう見えてもMVP受賞2回にして
今世紀唯一の三冠王というスーパースターである 将来の殿堂入りは100%確実)
MLB大谷翔平選手が今シーズンはもう投げないことになった。ベーブルース以来103年ぶりの二桁勝利+二桁本塁打が来シーズン以降に持ち越しとなった瞬間である。
彼の今シーズンの足跡がいかに偉大なものであったか、それは我々野球ファンだけでなくMLBの選手たちもよく分かっている。それだけでもう十分なわけだが、「どうせならMVPも取って欲しい」と思うのが人情というものである。
MLBのMVP(正式には the Kenesaw Mountain Landis Memorial Baseball Award 初代コミッショナーランディス氏の功績を称えたもの)はどのように選ばれるのだろうか。
MVPは全米野球記者協会(BBWAA BaseBall Writters Association of America 約700人の野球関係記者が所属する団体)の協会内で選ばれた30人の記者による投票で選出される。
30人の記者は各リーグごとに活躍したと思う選手を第1位~10位の10人選ぶ。1位の選手には14点(何故だ?)、2位以下の選手には10点、9点、8点・・・と得点が与えられ、総合点トップの選手が晴れてMVPとなるという仕組みである。
BBWAAのHPを見ると、MVPの選出にあたってのポリシーが明記されている。曰く、
・ 所属チームの成績は無関係(←エンジェルスの同僚トラウトも過去3回MVPに選ばれた)
・ チーム内での「価値」を判断基準とする
・ 出場試合数は多いほどよい
・ 性格、影響力、忠誠心も考慮すべき(←大谷はここは間違いない)
・ 過去の受賞歴は無関係(最多はバリー・ボンズの7回)
といった感じ。
感心させられるのは選考にあたった各記者が誰に投票したのかが全て公開される点だ。これなら買収、人種差別といった人間社会の醜い部分がかなり排除される。
発表は例年11月中旬。果たして結果はどうなるだろう。
一方自民党の総裁選は岸田さんが堂々の勝利。
河野総理大臣ならホンの少しだけ希望もあったが、温厚で妥協的な岸田総理では「一億総利権構造」は何一つ変わらないだろう。
(誰に投票したかなんて、言う必要ないだろ~)
これで我が国も終わっちゃったように思えるが、次の総選挙で自民党が歴史的大敗を喫したとしても立憲民主党が政権与党になることだけはあるまい。そこが唯一の救いといえば救いである。
名にしおう老人大国ニッポン。
若い人たちが投票行動にもっと積極的にならないと、ほんとに終わっちゃいそうだ。