明けましておめでとうございます。
コロナ蔓延、大寒波と大変な年末年始ですが、
皆さまにとりまして、また我が国にとって2021年がよい年となりますように。
ロクなことがなさそうな2021年。このままでは東京オリンピックが仮に開催されたとしても心底楽しめるものにはなりそうもない。
そんな2021年の干支は辛丑(かのとうし)。
干支は、陰陽五行=木火土金水×2の十干と子丑寅・・・の十二支との組み合わせだから、60年ごとに同じ干支が巡ってくる。これまでの辛丑はどんな年だったのだろう。
1961年(昭和36年)
時の池田隼人首相は「所得倍増計画」を高らかに打ち出し、以降我が国は高度経済成長の道を驀進することになる。
一方世界ではソ連が有人宇宙飛行(「地球は青かった」というやつ)に成功、米ソの冷戦、覇権争いはさらに激しさを増していった。
(ユーリ・ガガーリン 7年後にミグ戦闘機の試験飛行中に墜落死)
1901年(明治34年)
日清戦争(1894~1895)に勝利した我が国は、朝鮮半島と満州の権益を手に入れてどうにか列強の仲間入りを果たすことができたが、独仏露の干渉で遼東半島をやむなく清国に返還した。
時の桂太郎内閣(=安倍さんに抜かれるまで最長の内閣だった)は朝鮮、満州の覇権を確立するためにはロシアとの一戦は避けられないと判断、翌1902年にトルコ、クリミアでロシアと対立していた英国と同盟を締結した。以降我が国は1945年まで軍事拡大路線をひた走ることになる。
(世界史の教科書で見た懐かしい挿絵 英米が日本をけしかけてロシアと戦わせようとしている)
1841年(天保11年)
天保の大飢饉で疲弊した幕藩体制を立て直すため、この年老中首座水野忠邦は「天保の改革」に着手した。
江戸でブラブラしている人間の農村への強制移住、株仲間など既得権益の破壊など、現在でも是非断行して欲しいような改革に着手した水野だが、大奥をはじめとする抵抗勢力の前に改革はあえなく頓挫、水野は志半ばで失脚してしまう。
重農主義の行き詰まりは封建制の終焉を意味し、やがて明治維新を経て我が国は殖産興業の道を進むことになる。
(天保の大飢饉 餓死者は5年間で100万人に達したという)
う~む。
いったい今年はどうなることやら。




