(台風通過後も南アルプス方面は分厚い雲に覆われている)
歴代級の大型台風10号が列島を抜けて行った。幸い八ヶ岳南麓では大きな影響はなかったようで、
我が家の被害もコスモスがなぎ倒された程度に留まった。
アメダス大泉の記録によると強風のピークは7日月曜15:00頃の風速5m前後だが、コスモスは7日の朝には倒れていたから我が家の付近では7日未明に強い風が吹いていたのだろう。
(東に向かって倒れているからどうやら西風が強かったらしい)
(東側から撮影すると迫力のフォルム)
(7日15:00の雨雲レーダー図 県南部に強い雨雲がある 大泉(赤い〇)付近に雲はない)
庭の被害は大したことがなかったが、私の身体にはダメージがあった。
まず6日日曜の昼頃から奥歯が疼きだした。
低気圧が近づくと時々こういう症状がでる。これは、
「低気圧不調」と言われるもので、頭痛、むくみ、倦怠感が代表的な症状らしい。気圧が下がることで体内の水分蓄積量が普段より多くなるのが一因だという。
また、この時期寝室の窓を少し開けて寝ているのだが、庭でコスモスがなぎ倒されていた頃に風は私の寝室にも遠慮なく吹き込んできたらしく、目が覚めると喉が痛い。朝方の気温は20.0℃と普段と変わらないのだが寒気がする。風邪をひいたらしい。
さらに7日の夜になって寝ていると耳に違和感を感じた。泳いだ後に耳に水が残っていてなんだかゴボゴボするようなあの違和感である。夜中に何度も綿棒で耳の中をゴソゴソやったのだが効果はなく、間歇的にゴボゴボがやってくる。
不思議なことに朝になると症状は収まった。気圧が通常値に戻る際の通過儀礼のようなものなのだろうか。浴槽に溜まった残り湯が最後にゴボゴボと排水口から出ていくような音だから(本当に音がしていたかどうかは判然としないが)体内に溜まっていた水分が引いていく音だったのかもしれない。
「低気圧不調も治ってよかったね」、では学習効果というものがない。
これからも温暖化とともに大型台風はしばしば日本列島にやってくるだろう。さっそく気圧計を買ってその日に備えることにした。「買う」という行為に無上の喜びを感じる私はとにかく口実があれば何かを買いたいのである。
さっそくAmazonで気圧計を検索してみたが、業務用のタイヤの空気圧を測るようなヤツや、リュックの紐につけるアクセサリーのようなヤツが多く家庭用の気圧計は存外少ない。
その中でひとつ数社から出品されている壁掛け型の気圧計が値段も安くデザインもそこそこなので気になったが、ユーザーレビューが無茶苦茶悪い。精度が低すぎるというのだ。
結局いかに買い物好きとはいえ、今回気圧計の購入は断念することにした。
よく考えてみれば、
歯が痛くなる = ああ気圧が下がってきたのね
耳がゴロゴロする = 気圧が元にもどりつつあるよ
という、「人間気圧計」で何ら支障はないのである。