実家の庭に40年前家の完成と同時に植えられた石榴(ザクロ)の樹がある。これまでに何回か剪定されたものの、ここ10年程放置されたものだからすっかり巨木に成長し、秋になると大量の落ち葉と実をまき散らす迷惑千万な存在となってしまった。
(樹高は5メートルほど 中間の辺りに強剪定の痕跡がある)
石榴だけではない。その後植えられた柿も落ち葉と実の迷惑がひどい。実は食って食えなくはないのだが、所詮その程度のものなので誰も見向きもしない厄介者だ。
(何度か剪定された柿も樹高4メートルまで成長)
そこでこの際2本とも強剪定することにした。得物は八ヶ岳南麓大泉で活躍中のレシプロソー
「RYOBIコード式電動ノコギリASK1000」(八ヶ岳南麓での活躍の様子は → ここ )。
(チャチなしつらえだが威力は凄い)
まずは脚立に登って石榴からとりかかった。
地面から2メートルほど上がった所での作業は足元が不安定でちょっと怖いが、電気ノコギリは太いもので直径10センチ近くはあろうかという枝をガシガシ切断していく。
電気ノコギリがより威力を発揮するのがこの高所作業である。手ノコギリや鉈などに比べて反動が少なく、しかも余分な力を加える必要がないから高所でも身体の安定を保ちやすい。
(15分ほどで剪定完了 見栄えは悪いが止むをえまい)
柿の方は樹高が低いうえに枝自体が石榴より脆いので10分もかからずに作業を終えた。
(奇怪なオブジェと化した哀れな柿の木 右は石榴のオブジェ)
作業はあっさり終わったが、後には大量の枝が残された。
八ヶ岳南麓大泉の我が家ならここはロズウェルの出番だが、家のたてこんだ住宅地で派手なたき火をするわけにはいかない。
この手のものを業者に引き取ってもらうにはそれなりの出費を覚悟しなくてはならないことは、昨年の
実家の整理で経験済である。といって枝を細かく切断し小さな束にしてゴミに出すには、かなりの時間とエネルギーを要する。
う~む。柿の木のオブジェを眺めながら苦吟すること30秒、妙案が浮かんだ。
柿と石榴の周辺に枝を集めてそのまま庭全体をオブジェにすればよい。
(枯淡の味わいがある風景)
まさに「窮すれば通ず」である。
「貧すれば鈍す」のように思えなくもないが、まあよしとしようではありませんか。