庭工事 よい業者を選ぶには | 八ヶ岳ゆるふわ日記

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八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

(ユンボのアームにセンスを感じさせるロゴが)

 

 八ヶ岳南麓の土地は大なり小なり南斜面になっているわけだが、我が家も例外ではなくやや南に勾配のある土地で、4年前にこの地に家を建てた時北側隣地から土が流れてくるのを防ぐためサイディングの端材を使って土留めをした。

 

 サイディングは風雨には強いが衝撃には弱い。

 近所の雑菓店を訪れた観光客がしばしば我が家の庭に侵入して方向転換をするのだが、その際サイディングに接触してヒビを入れることが何度かあったのでプラスチックチェーンで侵入を阻止することにしたのが2年前のこと(この記事は → ここ )。

 

 

(サイディングの土留めはいかにも不細工)

 

 ところが先日うっかりチェーンをせずにいたところまたもや買物客が侵入し、見事にサイディングにヒビを入れてしまった。弁償しますと言われたが、腹は立つものの所詮端材でこさえたものに弁償もクソもない。結局見栄えも悪いことからこの際きちんとした土留めを施すことにした。

 

 とある業者に見積りを頼んだところ、枕木を使ってカッコよく仕上げてくれるというのだが、価格があまりにも高い。

 そこでバラ師匠とおつきあいのある「細川庭店」に見積りをお願いした。師匠の庭工事を細川庭店が請け負った際、掘り出された石を私が分けてもらったという縁もある(その時の記事は → ここ )。

 

(このうちの50個位が我が家の庭にある)

 

 ここで重要なのは師匠に紹介の労をおかけしないことだ。日頃お世話になっている方に業者を紹介していただくと、断りにくくなってしまう。私はこれまで何度かこの失敗で臍をかんだことがある。

 

 細川庭店の社長は40歳位だろうか、市川海老蔵を職人にしたような精悍な男盛りである。

 現場を検分した海老蔵社長は庭のハナミズキを一目見て、

 「ハナミズキはこの辺りがギリギリですね。もう少し上がると育ちません」と一言。

 細川庭店は大泉で開業してちょうど10年になるとのことだが、業者はとにかく地元がいい。土地の事情に通暁しているうえ、近隣の評判があるから滅多な工事はできない。  

 

 「材料は枕木がいいですかね?」

 「いえ、高いし、腐るので止めた方がいいです。石を低く組むのが見栄えもいいでしょう」

 「どうせやるなら反対側にも石を組んだ方がいいかな?」

 「いえ、必要ないでしょう。こっちだけで十分だと思いますよ」

 

 施主の言いなりにハイハイと引き受ける業者も多いが、こういう人は信用できる。「カスタマーファースト」とはどういうものか、きちんと理解されているのである。

 

 価格は枕木工法の3分の1、施工時期は11月下旬ということでお願いすることにした。

 過去の例から見て年内にやってもらえれば御の字、と思っていたところ「ちょっと手が空きそうなので明日やらせてもらっていいですか」とのことで、急遽工事が始まった。

 

(「ワルキューレの騎行」とともにユンボ登場)

 

 施工前にどんな石を使うのか見たい、とわがままを言うと快諾された海老蔵社長は石置き場までわざわざ連れて行ってくれた。

 「お好きなのを選んでください」と言われたが、シロウトはそんなことをしてはいけません。

 

(平たい石コーナー 丸い石コーナーなどがある)

 

(思っていたよりデカい石が運び込まれた)

 

 8時過ぎに始まった工事は16時には無事完了した。

 

 

(施工後 見違えるようにすっきり)

 

 作業を終えたところにお隣のEさんが登場、庭の一部に排水用の溝をユンボで掘って欲しいとのこと。

 「これだけの作業じゃあ、おカネもらえないです」と海老蔵社長はボランティア気分だが、それは気の毒なので帰りがけに手間賃を1000円追加した。子供のお駄賃じゃないので1000円というのもどうかとは思ったが、タダ働きよりは多少マシだろう(その後Eさんは2000円私にくれたが、当然1000円はお返ししました!)。

 

 「これからはクルマがぶつかっても壊れるのはクルマの方です」

 疾風のように現れた海老蔵社長とユンボは、それだけ言い残して疾風のように去っていった。

 フットワーク軽くテキパキとやってくれる、施主からすればそういう業者はとても有難いが、残念ながら話を聞いただけではフットワークまでは分からない。

 

 その点細川庭店は間違いなく「よい業者」である。

 おそらく私が生きている間は社長も現役であり続けるだろう。これから先外構工事、庭工事は細川庭店にお願いすることにした。たぶんEさんもそう思ったに違いない。