加害者にならないクルマ選び③RAV4脱落の意外な理由 | 八ヶ岳ゆるふわ日記

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 加害者にならないクルマ選び。本日は今年の4月に出たばかりのトヨタRAV4に試乗した。

 ひと目見てデカい。

 かつてのRAV4は、幼稚園の子供を乗せた若夫婦(夫婦ペアルックか母子ペアルックがお約束)が青いプラスチック製の格納式テーブル+椅子セットを持って近場にドライブするためのファミリーカーだったはずだが、いつの間にか面目を一新している。

 

(全長わずか3.7mの初代RAV4 1994年発売

 翌年フォレスター、CRVが相次いでリリースされたが、未曽有の就職氷河期を迎えた我が国では以降
 若者のクルマ離れが急速に進行した)

 

 そう言えば中学生の時分に海苔と卵の黄身しか口にできない超偏食の小柄な級友がいたが、その後東大の教授になったのには驚いた。それに比べればRAV4が立派に成長したとしても不思議はない。

 

 (コストパフォーマンスはフォレスター、CX-5が勝る)

 

 図体のデカさとともに一見して問題ありと思えたのが、運転席と助手席の間に屹立しているセンターコンソールである。助手席側から乗り降りせざるを得ない私にとって、これは由々しきバリアーだ。

 

(何故ここまで高くする?)

 

 「助手席からですか。試しに乗り降りしてみて構いませんよ」

 セールスマン氏のお言葉に甘えてシートを一番後ろまで動かしてまず両足をまとめて助手席へ。衰え切った腹筋がだらしなく笑っているがなんとかクリア。下半身は助手席、上半身は運転席というその姿勢はゴヤの「裸のマハ」を想像していただければよい。

 

(フランシスコ・デ・ゴヤ作 プラド美術館蔵)

 

 その姿勢からいよいよマハは、いや私は上半身を助手席へ。巨躯を支えるものが何もないので、コンソールボックスに左手を置いてエイヤとばかりにケツを持ち上げた途端、ボックスがメリメリと異音を発した。おそらく蝶番かなんかが壊れたのだ。

 幸いにしてセールスマン氏は気がつかなかったようだが(頬かむりするつもりだ)、ボックスの耐荷重がわずか60キロ程度ではトヨタが満を持して投入した次世代カーもまだまだ改善の余地がある(そういう問題ではない)。

 

 このていたらくでは、RAV4は対象から外さざるを得ない。

 それにしても我が国のSUVからは何故ウォークスルーが消えてしまったのだろう。せめてオプション仕様でいいから残してもらいたいものである(やや開き直り)。