八ヶ岳南麓「自然屋」でヤマメフライを食った。冬季休業前の11月に行ったのが最後だから、およそ
半年ぶりだ。
自然屋のヤマメフライは、おそらく八ヶ岳南麓で最も旨い揚げ物である。私は春夏秋冬(冬は休みです。言葉のアヤ)いつでもヤマメフライ一択である。
(稚魚のフライが6個)
定食のおとも
①つりがね人参(what?)と高野豆腐の煮物
②おつけもの
③スペインオムレツ(これは定番)
④ワラビわさびマヨ
⑤山芋自然屋味噌
⑥山菜酢の物
(イワナのカルパッチョヤマツツジの花を添えて これは女性向き)
久々のヤマメフライの旨いこと。
あっという間に平らげて、ふと壁を見ると棚の上に大量の鹿の角があった。
「すみません、あの鹿の角、売ってるんですか」
「いえ、飾り物です」
「どこで拾うんですか」
「なんかあちこちに落ちているらしいです」
「鹿の角?そこいらじゅうに落ちてるよ」
このコメントを私は何べん聞いたことだろう。
いつの日か巨大な鹿の角を見つけて、フレンチレストラン「愛と胃袋」のようにそれを壁に飾りたいというのが私のささやかな夢である。ところがこれまでにシカを目撃した場所で何度も鹿の角探しをしたが、一度としてツノを見つけたことはない。
(とりつけ予定場所(左)と目標の「愛と胃袋」の装飾)
調べてみるとオスシカは春先に一斉に角が抜け落ちるという。ということは、今時分が角拾いの最盛期である。
(飯田市「肉のスズキヤ」HPより)
世の中には私と同じように鹿の角に執着する方も多いようで、「鹿の角拾いツアー」なるものもあちこちで企画されている。
北杜市内のニホンジカ生息数は推計約2万頭だからツノの年間供給数はオス1万頭として2万本、
一方人口は46,888人(2019年4月現在)で別荘族も加えるとなんだかんだ5万人以上いるだろうから、
「そこらじゅうに落ちている」とはいえ里山の目立つ所ではすぐ誰かに拾われてしまうのだろう。
ツノは、ボ~っと生きてるんじゃ中々手に入らないシロモノなのだ。
近々2019年の追加目標「八ヶ岳登山」に挑むので、その際天女山から三ツ頭を目指す稜線周辺の森で鹿の角を探してみることにした(2019年目標の記事は → ここ)。
相場格言でも「人の行く裏に道ありツノの山」というではありませんか。