八ヶ岳南麓は快晴、八ヶ岳がよく見える。同じ場所から東を見るとソバの花越しに金峰山が見える。
左:正面が三ツ頭と権現岳 右奥に赤岳
右:正面奥が金峰山 左奥が瑞牆山(と思う)
(グーグルの航空写真だとこういう位置関係)
ソバの花が盛りである。
八ヶ岳南麓ではこの時期あちこちでソバの花を見かけるが、実際はその生産量はごくわずかで、全国3万4000トンの生産量のうち山梨県はわずか0.2%(80トン)に過ぎない。
私は蕎麦が好きだが、立ち食い蕎麦屋以外では滅多に食わない。普通の蕎麦屋は法外な価格なので、旨くても喜びを感じられないからだ(大泉の蕎麦事情は → ここ )。
実際ラーメンと比べてみると蕎麦屋はもうけ過ぎなのが分かる。ググってみるとラーメンの原価、蕎麦の原価に関する分析が大量にあるが、ならしてみるとこんな感じだ。
大泉のラーメンと蕎麦の比較(蕎麦は最高級そば粉100%と仮定)
左:造作はショボいが寿司からラーメンまで旨いものをだす良店大泉「あめみや」の醤油ラーメン650円
(あめみやの記事は → ここ)
右:大泉最高価格を誇る「曄」ざる蕎麦800円(1000円?)
(そば粉の価格もしれている
最高級そば粉「スーパーあずみ野」22キロ30,263円=1人分138円
Amazon最高値「石臼挽きそば粉」22キロ29,700円=1人分135円 )
歳をとるとラーメンのようなものは次第に食えなくなるが、蕎麦はさっぱりして具合がよい。
しかも「まつや」や「藪」辺りで昭和の文人がボソボソと蕎麦を食っていたせいで、妙にインテリっぽく見える食い物だ。
60にもなって「ラーメンが好き」というと、「あ~おツムも弱いんだろうなあ」とバカにされるが、「蕎麦っ食い」というと旨いものにはカネを惜しまない粋人として一目置かれるから見栄を張るには何かと都合のいい食い物なのである。
蕎麦は食うものに非ず 花を愛でるもの
昭和の時代はいざ知らず、平成の次の時代の粋人は、そんな感じになっているかもしれない。