花壇用の石を川で拾うのは? | 八ヶ岳ゆるふわ日記

八ヶ岳ゆるふわ日記

八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

 ご近所の庭を見ると花壇を適当な大きさの石で囲っているのが目につく。聞けばなんかのついでの時に川原で拾ったりするのだという。ガーデニング初心者の私にはぴったりである。

 

(こんな感じ)

 

 調べてみると山梨県の川はすべて「1級河川」というやつで、国が管理している。従って川原の石はすべて国有財産である。

 河川の利用、管理については「河川法(昭和39年法律第167号)」に定められており、大規模な砂利の採取の場合は許可が必要となるが、一般人がちょっと石を持ち帰るような行為は特に規制されていないようである。

 また、「自然公園法(昭和32年法律第161号)」というのがあって、国立公園、国定公園、自然公園(都道府県が定める)内にあっては植物・鉱物の採取が制限されている。

 大泉近辺では、

 秩父多摩甲斐国立公園

 八ヶ岳甲信高原国定公園

 南アルプス巨摩自然公園

があり、この公園内を流れる川での石ころ採取は止めた方がよいかもしれないが、公園外であれば石の採取を規制する直接の法令はない。

 つまりその辺の川で石ころを拾うのは国有財産の単純な窃盗、ということになるわけだが、おカミも一般人が生活の範囲で石を持ち帰ることをとやかく咎めだてはしないだろう。

 

 というわけで、「大門ダム」の上流大門川の「大滝」というのを見物がてら石拾いに行ってきた。このあたりは自然公園法適用外地域である。

 

(大門ダム 貯水量360万㎥ 巨大に見えるが小河内ダムの50分の1)

 

 清里方面から国道141号を下るとJAガソリンスタンドの脇に「←大滝」の看板がある。その路地をひたすら進むと(3キロくらい)大滝の看板にぶち当たった。

 

 

 大滝の脇にクルマを停めてその辺の石をチャチャッと拾うつもりだったが大甘の皇子、川音ははるか

下から聞こえてくる。

 愛犬そらもビビる急な階段を100メートルほど下ると今にも倒壊しそうな橋があり、渡るとそこが大滝であった。

(ボロ橋の下の流れは結構速い)

 

(名勝大滝)

 

 はるばる滝まで来たものの、滝つぼ周辺には適当なサイズの石が見当たらない。それにエイやと石を抱えて急な坂道を上がるのはいかにも危険なので石は諦めて観光客に徹することにした。

 全体としては清里「吐竜の滝」をコンパクトにした感じである。

 

 石探しの旅は続く。

 141号をあてもなく下っていくと、須玉川を渡る道があった。

 試しに行ってみると川原の近くにクルマが停められる。

 (赤い丸のあたり)

 

 さっそく川原に下りて石を拾い始めたが、想像より重い。5つ6つと拾ううちにすっかり疲れてしまった。

 まあ今日はこの位で堪忍したる、ということで意気揚々と家に帰って並べてみると、それは想定より遥かに小さいのである。このサイズの石で花壇を囲うには少なくとも100個は必要だろう。

 石拾い、意外に大変だ。ライフワークになりそうである。

 

(重かったが両手サイズの小石・・・)