「大泉にないもの」の続きである。
1.和菓子の店
洋菓子であれば、「マロン」、「八ヶ岳パイ工房」、「ミラベル八ヶ岳」などなど、すぐ10店位は浮かんで
きそうだが、和菓子の店がない。
(洋菓子店はほんとにいい店ばかり)
(どうだ、参ったか~ 八ヶ岳パイ工房HPより)
材料が手に入れにくい、とか後継者難とかなんらかの事情があるのだろう。まあ、5,000人程度の
乏しい需要ではコンビニの水ようかんとかで(結構旨いと思う)吸収されてしまうのかもしれない。
経営を支えてくれているのだろう。
2.ファミレス、ファーストフードチェーン
大泉には皆無である。影も形もない。
北杜市全部あわせても須玉の「バーミヤン」と「ガスト」、「すき家」の3店しかなさそうだ。
デニーズも、ロイヤルホストも、サイゼリアも、吉野家も、松屋も、マックも、モスバーガーも、日高屋
も、くら寿司も、銚子丸も、スシローも、 (ここでちょっと息継ぎ)、 串カツ田中も、世界の山ちゃんも、
KFCも、ココイチも、ドトールも、タリーズも、スタバもない。
「そんなジャンクフードは、なくてもいいだろ~。ほかに旨いもんあるんだから」、そう思うのは大間違い
である。
東京都青ヶ島、あるいは沖縄県与論島。ほとんどクルマの走らないこれらの島にも信号機がひとつだ
けあるそうだ。島を出た子供たちが、訪問先でいきなり信号機を見て戸惑わないようにである。
例えば「世界の山ちゃん」は北杜市はおろか山梨県にひとつもない。
おそらく80万県民のうち、山ちゃんを体験したことがある方はせいぜい10人位だろう(もう少しいるか
も。それでも100人位でしょ)。北杜市民に限ればゼロだと断言できる。
この人たちは「山ちゃん」できちんと食事ができるのだろうか。
おそらく多くの人が、「てっ、硬いじゃんね~」なんて言いながら、骨までバリバリ食ってしまうに違いな
い。 かつて紹介した私の後輩「三太」がライチの種をむさぼったのを彷彿とさせるが、鳥の骨はのどに
刺さりやすいので、よいこたちや、犬の健康被害が心配である。
「串カツ田中」だってそうだ。山梨県には1軒もない。
山ちゃんの骨を食うのは、よいこ以外なら笑い話ですむが、田中で「ソース二度づけ」をした日には、
しゃれにならない。まさに 「無知の涙」である。
3.自転車屋
見かけない。そもそも自転車を見かけない。皆さん自動車で移動するのだ。
調べてみると北杜市内に普通車16,743台、軽自動車23,678台あわせて40,421台ものクルマ
が走っている。特に農家のおっちゃんがよく乗っている軽トラは8,000台を超える大勢力だ。
結局大泉や北杜市で手に入らないものは、韮崎か甲府までクルマで買いに行けばいい、ということな
のだろう。行動範囲が東京より格段に広いのである。
死活問題 のように思える。