私の名前は、ジャンボトイレ みどり
。
今年この家にやって来ました。
私のご主人様は、りん様
。
お会いしてからすぐに気に入っていただき、大事にしていただいております。
掃除係は、にゃん
。
ご主人様のことを気安く「りんちゃん」などと呼んでいるのが気に障ります
。
でもまあ、掃除は真面目にやっているようなので大目に見てます。
「あら?りんちゃん、廊下行きたいの?寒いよ」という声が聞こえます。
掃除係のにゃんが、りん様のためにドアを開けています。
少しすると、また掃除係のにゃんが、ドアを開け、りん様を迎えます。
このようなことが度々ありました。
初めは、りん様が廊下をお散歩されているのだと思っていました。しかし。
どうやら、りん様には私の他にもトイレがあるようなのです。廊下に。
わ、私というトイレがありながら、他のトイレも使うなんて...
。
りん様ひどい
。
でも、それもこれも、掃除係のにゃんが前トイレを片付けず、廊下に出しっぱに
しているのがいけないのです
。
ああ、なんてズボラな掃除係!
私がプンプンしていると、にゃんが掃除にやって来ました。
スコップで猫砂をカシャカシャやりながら話しかけてきました。
「いやさ、みどりちゃんがあんまりいい気しないのはわかるよ。
私も不思議なんだけど、廊下に出たら必ずトイレしてるんだよね。
だから今さら片付けちゃったら、廊下に出て、りんちゃん、あれ?って思って
がっかりするのかな、って思ったら片付けるわけにもいかなくなってさ。
だってきっと、なんか楽しいんだよ。
でもけっして、りんちゃんに悪気はないの。
それは10数年つきあってきた私が保証するから。わかってあげて」
人間に話しかけられたのは初めてです。
ホーリーナイト
。
ジャンボトイレ みどりは、にゃん家の一員になりました。

