♪ボヘミアン アン アン アン
なつかしい歌を歌いながら、お風呂上りの私はリビングにマットレスを敷く。
その上にシーツを敷くのは超だるい。なので適当
。
毛づくろいをしていた、りんちゃん
が動きを止めて私をみつめている。
「今日は2階じゃ寝てられないんだよ、りんちゃん」
我が家での体感湿度、2階と1階でだいぶ違う。
夏の夜は涼を求めて1階で寝ることとする。
私は実家で一人暮らし。
掃除とか修繕とか冬寒い
とか、いろいろあるけれど、
この季節、「あ、ここの方が涼しい」という場所に出会えると、何とも言えない幸せを感じる
。
♪ボヘミアン アン アン アン
しかし、窓を開けっぱなしにしていると、夜明け頃ちょっと冷えて目が覚める
時がある。
そういう時は窓を閉めて、2階のベッドへ行ってみる。
ほどよい温もり。ああ幸せ
。
ふと見ると、りんちゃんも移動して来てくれている。
さすが、ボヘミアンの飼い猫。はずさないね。
こうして、あっちで寝てみたり、こっちで起きてみたりして夏の夜は過ぎていく。
そして年に何回かは熱帯夜というのが襲ってくる。
そういう日はエアコンをつけっぱなしにしてしのぐ。
で、りんちゃんもどんなに暑かろうと思い、エアコンの効いた部屋へ誘う。
しかし、どうも人工的涼しさはお気に召さないらしく、すぐ出ていってしまう。
しばらくすると、やっぱり暑いんじゃないか、人間の私だけ涼しいところにいるのは、
いかがなものかと思い、落ち着かなくなる
。
で、無駄は承知で声をかけに行く
。
「りんちゃん、暑くないの?あっち涼しいよ。いいの?」
無理やり抱っこして連れて来るも、やっぱりまたまた去って行く
。
♪ボヘミアン アン アン アン
あちこち 好きなとこで寝る
今年も 夏の夜は ボヘミアン
