飼い猫協会から派遣されて11年目。
飼い猫のりんです
。
私のご主人様は一人暮らしの女性
。
飼い猫をとっても大事にしてくれる、にゃんさんです。
私の仕事は、気ままにふるまい、ご主人様を笑わせること。
かわいい顔をつくって、ご主人様に「かわいい~
」と言わせること。
イライラしてるご主人様
の前で面白ポーズをきめ、和ませること。
と、毎日忙しいのです。
このところ、家にいる時間がぐっと増えたご主人様。
お料理をする回数も増えました。
何かお手伝い出来ることはないかと、お料理中は、ご主人様のそばにいる私です。
この朝は、窓のところでオムレツができるのを見守っておりました。
すると「あっ
」
けたたましいご主人様の声に目をみはると、計量スプンを握ったまま呆然と私をみつめる
ご主人様。
どうやら、サラダのドレッシング用のお酢を、オムレツができつつあるフライパンの中へ
投げ入れたようです。
飼い猫たるもの、ここで笑ってはいけません。
必死で~大丈夫?
という顔をつくるのです。
ああ、しんど
。
ビネガー・オムレツは食べられないほどではなく、
「さっぱりしてる。夏、猛暑の時は、こっちの方がいいみたい」と、あくまで前向き、
どこまでも負けず嫌いのご主人様
。
完食しておりました。
お酢といえば、五目寿司を作ると張り切ってご飯を炊き、炊きあがったその上から
味醂をかけてしまわれたこともありました。
こちらも甘酸っぱくて「酢飯の苦手な子供とかに、ぴったりかもね」ですって。
その後も、ピラフのはずがリゾットに。
「あっ!お米1/2カップだと思ってたのに、11/2って書いてある!」と一瞬かたまり、
すぐさまケンジ(ドラマ「きのう何食べた?」)ばりに
「ん~。鶏とエビのおだしが効いてておいし~。これ、風邪の時にもいいよね
」ですって。
やれやれ
。
これからも、クッキング事件は続きそうです。
