最近、“おかか”の減りが著しい
。
食事をする時に愛猫からじっと見られる
のに耐えられず、
食事のたびにあげるようになってしまったからだ。
「りんちゃん、おかか食べる?」という質問に、にゃお、と答えてもらいたいと思ったのは、
いつだったろう?![]()
今や、私が台所にに立つだけで、早く早く
と、催促の鳴きがはいる。その上。
あげたおかかを食べ終わっても、超かわいい顔をして食事中の私をみつめる。
つい「おかわり、する?」と聞いてしまった日から、“おかわり”がインプットされ、
愛猫はもらえるまで粘りに粘る。
私は視線を合わせまいと顔を背ける。と、前肢をポン、と膝に置かれる。
振り向くと~
あんさん、何かお忘れじゃあござんせんか?~みたいな面白猫顔を突き出され、
可笑しさに負けて
、結局おかわりをあげてしまう。はぁ
。
今回はあまりの消費の速さに、ポイントデーでもないのにペットショップへ
“おかか”を買いに来たのである。
ぼんやりと店内を歩いていたら、店員さんに声をかけられた。
おうちに、猫ちゃんいるんですか?と。
ええ、ええ、いますとも。ここでお世話してもらったんですよ。
店員さん
:あら、ありがとうございます。猫ちゃんは元気ですか?
にゃん
:ええ、ええ、元気で元気で最近は..ってなわけで、おかかを買いに来たんですよ。
店員さん
:甘やかしちゃダメですよ。もうない、って、はっきり言わないと。
ますます、わがままになっちゃいますからね。
う~。やっぱりそうなのか~
。
その夜、一大決心をして私は言った。
「りんちゃん、はい、おかか。今日はおかわり、ないからね」
愛猫は、いつものように、おかかを食べ、その場を離れ、毛づくろいを始めた。
え?
なんだ、話せばわかるのか
。
いったい私は何を悩んでいたのだろう。気が抜けた。
