あ。
あああ![]()
私は(めずらしく、笑)アイロンをかけていた。
さて、大事にしてるブラウスにかけようとしたら、あ、である。
後ろ身ごろの穴?ほつれ?それも3カ所。
なんで、なんで、なんでー![]()
はっ。そう、あれだ。あれしかない。
このブラウスを着ている私に、りんちゃんが飛び乗り、
そして、また別の所へジャンプする時に、ぎゅっ、と、ぎゅっと爪をたてたんだ。
ううう~![]()
今さら怒ってみたところで、なにひとつ、どうにもならない。
明らかなのは、このブラウスを着て、他人に背を見せられないということだ。
ってか、もう外出には着ていかれない、ということか![]()
そんなところへ、気取ったキャットウォークで愛猫登場。
ご機嫌うるわしいらしい。
「ちょっと
」
「ぐるにゃん?」立ち止ってこちらを見るあたり、後ろめたいとこでもあるのか。
「これさぁ」ブラウスを見せる。
それをじっとみつめる愛猫
「爪、たてないでほしいの。ほら、穴あいてるでしょう?みっつも」
愛猫は急に、嫌な臭いでもかいだような顔になって、すすす、と歩き始めた。
「りんちゃん!」
「なによ!」首をすっこめながらも、反抗的な顔を向ける愛猫。
そのびびった格好
とすごんだ顔
のアンバランスが可笑しくて、
つい笑ってしまった。
「なんや、えらいご機嫌やないの」ってな感じで形相リラックスした愛猫は、
その場でくるりん、と仰向けになる。
逆さになった顔のかわいいこと![]()
猫にうまくまるめこまれているような気もするが、私は間違いなく幸せな感じである。
多分言葉は通じてないし、意思も疎通はしていない。
でも、それは愛には関係ないのだ。
