りんちゃんは、にゃんともナイト-夜明けのSHAW


ふと、目が覚めた目

携帯のアラームが鳴る前なので、6時半にはなっていない。

あら?

いつもベッドのそばの椅子で寝ているりんちゃんがいない。

ははぁ。元気あまって、どっかで遊んでるな。

「りんちゃ~ん、りんちゃ~ん」

目覚めたとはいえ、起きだす気のない私は横着してりんちゃんを呼びつける。

「かわいいりんちゃん、美人のりんちゃ~ん」

「ビュ~ティ~りんちゃ~~んラブラブ

おかしいな。いつもここまで呼ぶと、ぐるるん、とベッドまで来るのに。と。

「みゃ~んにゃー

か細いりんちゃんの鳴き声がした。

こんなことは初めてである。

横着な飼い主に対抗して、りんちゃんも返事だけですませようとしているのか。

シャウ、シャウ。

しかも、聞き慣れない音までする。

「みゃ~んにゃー」シャウ、シャウ。

もう、りんちゃん、ったら、横着しないで、来なさい。

ったく、なにしてんのかいな。

「みゃ~んにゃー」シャウ、シャウ。

はっ叫び

もしかしたら、新手のいたずらに夢中なのか。

声をあげるほど興奮するいたずらを発見したのか。

な、なにをいたずらしてる!?

さすがの私も起きだした。

あ。

ドアが。

ドアが閉まっちゃってたのである。

あわてて開けると、りんちゃんが頭から入って来た。

あああ。

来たくても、来れなかったんだ。

だから、鳴いて、(きっと前肢で)ドアを開けようとしてたんだ。なんて。

なんて可愛い奴ラブラブ!

思わず抱っこした。

初めはジタバタしてたが、私の胸に額をつけてゴロゴロいいだした。

夜明けに、愛をたしかめあう私達。

♪夜明けのSHAWりんが鳴いた~

ま、ともかく、めでたし、めでたし。



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