残暑お見舞い申し上げます




皆さま

いかがお過ごしでしょう


明日 5年振りに

台風直撃の大阪です


今 すでに雨風が強く

明日が心配です (14日現在)


5年前の教訓を活かし

幼い子供のいるスタッフは

明日はお休みして頂き


私は今夜から

勤務先の病院に泊まり込み

明日は日勤で仕事です


電車が止まって

夜勤のスタッフが

来れなかったら

そのまま夜勤かも。。


それでも コロナ禍の

デルタ時代の勤務に比べると

なんてことはありません



どうか 皆さま

ご無事でありますように · ·






忘れられない患者様


数年前の8月のことです


この日、ご高齢の女性患者様

Aさんが来院されました



Aさんは以前 心疾患で

長く入院されていたので


お互い気心の知れた

患者さまでした



診察が終わり

病院をあとにするAさんと


外出から戻った私は 偶然

エントランスで会いました



Aさんは私に

「ありがとうございました」

と仰られ


病棟に戻るために

急いでいた私は


Aさんに 「お大事に」

と 声をかけながら

会釈で通り過ぎました



その1時間後


Aさんのご家族様から

連絡があり


Aさんが玄関で ひとり倒れ

そのまま亡くなられたことを

伝えられました



私は悔やんでも

悔やみきれない後悔に

今も苛まれています



状況から考えて Aさんが

人生で最後に会話したのは

おそらく私です


Aさんの長い長い人生で

最後の会話



「ありがとうございました」 と

丁寧にお辞儀をするAさんに


私は「お大事に」 と

会釈で通り過ぎてしまった



たとえ5秒でも

なぜ立ち止まることが

出来なかったのか


せめてAさんが顔をあげるまで

なぜ待てなかったのだろう



どれだけ悔やんでも

もう取り返しはつきません



奇しくも その日は

8月15日 終戦の日でした


毎年 正午の黙祷では

戦争で犠牲になられた方々と

Aさんに思いを馳せています



このことがあってから

急ぎたくなることがあると


どんなに忙しくても

大切なものを見失わないようにと

自分に言い聞かせるようになりました




Lemon


夢ならばどれほど良かったでしょう

未だにあなたのことを夢にみる


忘れたものを取りに帰るように

古びた思い出の埃を払う




戻らない幸せがあることを

最後にあなたが教えてくれた


言えずに隠してた昏い過去も

あなたがいなきゃ永遠に昏いまま





胸に残り離れない

苦いレモンの匂い


雨が降り止むまでは

帰れない


いまでも あなたは

わたしの光




残しておきたいこと

終戦の日に寄せて



患者様の多くは ご高齢で

子供の頃 戦争を体験されています


大阪大空襲で

疎開していた自分は

助かったけれど


家に残った母親と

戦争に行った父親を失った

という方も少なくありません



辛い子供時代を振り返りながら

もうすぐ天国の両親に会える · ·

と話される患者様の言葉に

胸がつまります



そのような貴重なお話を

風化させないためにも


目に焼き付いて離れない

一枚の写真を載せておきます


その頃の患者様と

同じくらいの年齢でしょう


有名なお写真ですので

ご存知の方も多いと思います



【 焼き場に立つ少年 】

撮影 : ジョー・オダネル氏


亡くなった幼子を背負い

火葬の順番を

歯を食いしばって待つ少年


唇には血が滲んでいます




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈






先月からYouTubeに

ムービーをアップしてます


好きな曲に合わせて

一人遊び動画です


30秒ぐらいなので

良かったら覗いて下さいね‪‪❤︎"












今回もご覧くださり

ありがとうございました♡