ネタバレ ゾンビランド ささやかなものを楽しめ | 玉と蝋石の雑種

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連日の緊急鑑賞、幸せです。

先日のブレイドMCU合流に続き今度はゾンビランド2の予告編が発表されまして、このブログの最初の記事でブレイド2とゾンビランドを観て手を叩いて喜んでる男と自己紹介している以上このタイミングでブレイド2をやっておいてゾンビランドやらないのはないだろうと、そう思って慌てて再度鑑賞した次第であります。ホントは宅建の勉強やらないとまずいのに、かわいそうな子ですね。








公開 2010年
監督 ルーベン・フライシャー
脚本 レット・リース、ポール・ワーニック
出演 ウディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、エマ・ストーン、アビゲイル・プレスリン、ビル・マーレイ


予告編はこちら




雑なあらすじを書いておくと、
すっかりゾンビだらけのアメリカで、胃腸が弱くてなんでも怖い(特にピエロ)本名不明、目的地から名前をとってコロンバス(ジェシー・アイゼンバーグ)は生き残るために考えた31のルールに従い今日も今日とて離れて暮らす家族を探して旅をしていると、仲よしのワンちゃん、バックをゾンビに殺された恨みを天才的な手際のゾンビ狩りで発散させつつ大好物のトゥインキー(ケーキのようなお菓子、賞味期限がないという都市伝説がある)を探す本名不明、タラハシー(ウディ・ハレルソン)と出会い、一緒に旅をすることに。


トゥインキーのメーカーのトラックを開けて違うお菓子を見つけたり、嘘セックス体験談発表会をしたりしているとゾンビアポカリプス以前から詐欺で男どもをカタにはめて生きてきたまたしても本名不明、姉ウィチタ(エマ・ストーン)と妹リトルロック(アビゲイル・プレスリン)にあっさり騙され車と銃を奪われてしまう。しょうがないので男二人ダラダラ喋りながら歩いているとでっかいハマーと大量の銃を発見!32個目のルール「ささやかなものを楽しめ」がタラハシーの言葉から生まれたりしているとまた姉妹に騙されてしまう。なんやかんやでとりあえず4人で旅を進めているうち、4人は交代で運転したり店のもの壊したりしながら段々と仲良くなっていく。


ゾンビアポカリプトのせいで短い子供時代を過ごさざるを得なかったリトルロックのために少しだけ楽しみをあげたいとぶっちゃけ妹以外は信じてないLAにあるゾンビがいないという噂の遊園地、パシフィックランドを目指す一行。途中ビル・マーレイと会ったり、ビル・マーレイに大麻でもてなされたり、ビル・マーレイを撃ち殺したりしているうちコロンバスとウィチタは親密になっていくが、人を信じないと決めているウィチタはその事に動揺しまた車を奪って妹とふたりパシフィックランドへ向かってしまう。


一度は解散しかかったものの、コロンバスとタラハシーもパシフィックランドへ向かうとそこにはゾンビだらけの遊園地で孤軍奮闘するウィチタとリトルロックが。ピエロのゾンビをコロンバスが、その他のゾンビ達はタラハシーが始末し二人を助けとうとうコロンバスはウィチタ(本名クリスタ)と恋仲に、リトルロックはタラハシーに探し物のトゥインキーをパス。4人は新たな家族となったのでした!、でsalute your solution が流れてエンドローーール!!











フゥー!!アガる!!!!

僕はホラー映画はどうしても観れないのですが(ヘレディタリーめっちゃ観たいのに怖くて観れられなかった)ゾンビものは大好きです。
というのもよく言われることですがゾンビ映画はゾンビが背景化してからが本番で、崩壊した社会で人間が本音でどう行動するかを楽しむエンターテイメントなんですな。


暴徒化してたり人間食べちゃったりしててゾンビより凶悪な存在になってるとかがあるあるで、実際半分自然状態ともいえるTwitterやYouTubeの荒れ方を見るとまぁ実際もこんなもんかななんて結構ブルーにもなったりするんだけど、その点このゾンビランドはポジティブ全開、社会が崩壊してからまたはその前から無くしていた「信頼」と「家族」を再生していく物語で観てると人間捨てたもんじゃないとめちゃくちゃ応援されてる気がして元気が出ます。


でもそれって描き方を間違えると「ゾンビな世の中サイコー!産まれる先を選べない家族や抑圧してくる社会なんてなくなったほうがいい!」ってあるあるで言うところの暴徒化した人間側のような目線になってしまいそうなのだけど、例えばウィチタとコロンバスが初めて会うシーンでコロンバスはルールに従い脱出路を確保していて、きっとこのルールを作るきっかけとなった嫌な出来事があったのだろうと想像させたり、ウィチタの一言でコロンバスの故郷は焼け野原になっていて両親が生きている可能性がほぼないと判明してしまったり、タラハシーがふと言う「バックと自分は笑い方がよく似ていた」の一言から本当はゾンビに殺されたのは犬ではなく息子だったことがわかってしまったりと4人はゾンビ後の世界を良きものとは全くしておらず、むしろ人間不信と絶望感が満ちている世界と思っていると観客に伝えてくれるからこそ、それでもこの4人がお互いの心を埋め合って生きていこうとする姿に尊さを感じるんですな。素敵です。


あとオープニングでゾンビパニックを写すところのくだらなさと(親子二人三脚で親子二人三脚ゾンビから逃げるところが特に好き)と死因=ふざけ過ぎで退場していくビル・マーレイもグダグダの葬儀シーン含め最&高でしたね!



2の予告編です。リトルロックがリトルじゃない!ララランドで遠くに行ってしまったと思いきや俺たちの映画に帰ってきてくれたエマストーンにも感謝!