11月11日の記録です。
この日は大野にバスをおいて、勝山からR416経由で石川県小松市尾小屋(おごや)町に入りました(地図リンクの場所は現在の尾小屋バス停)。
尾小屋町というと「廃」の宝庫です。
廃鉱山に廃工場、廃鉄道・廃線に廃隧道など、挙げるととても1日で回り切れるものではありません。
今回はその核心部だけに迫りましたが、相変わらずの勉強不足と時間切れでメインの1つを見過ごすという大失態!
ということで順を追ってではありませんが、項目ごとにご紹介したいと思います。
今回ご紹介するのは現存する数少ない鉱山関連施設です。
最初に訪れたのは尾小屋鉄道の保存スペースである「小松市のポッポ汽車展示館」です。
ここには当時の汽車が展示されているのですが、以前訪れたので今回はPASSしました。
これらなんと、動態保存だそうですね。
ここでわたくし大失態!
車がたくさん止まっているのに人の気配がありません。
向かいには鉱山資料館もあるけど、わざわざここに停めて訪れることはないという立地!
実はこの向かいの奥に鉱山現役当時の歩行者用トンネルがありまして、それを見に行くのを忘れてしまいました。
そこは現在、大学の研究施設として管理されているようで、その方たちの車だったかもしれません。
帰りに寄ろうとして忘れてそのまま通過!
なんて馬鹿なんでしょう~~w
さておき、次に訪れたのは鉱山遺構で最も立派な煙突跡です。
ここは通行止めゲートの奥に入っていきます、歩いて・・・w
するとこのようなものがありまして・・・
このような道を進んで参ります。
すると先にはこんなものが見えまして・・・
その先にも・・・
こんなものがございます。
やがて道路の舗装区間は終了します。
上の煙突(場所はおおよそ)まで何とかたどり着けないかとその先のダートを進んで行きますが・・・
どうやらその道は堰堤の建設道路のようで、やがて方向が違ってきました。
すぐ横にはこんな立派な施設が残っているのですが、残念ながら藪を抜けないとたどり着けないようです。
今の私の膝の状態では無理なので、あきらめましたが・・・
さてここでグーグルアースを見て残念に思っていたこと。
それはこの茶色く濁った池のような場所です。
これは紛れもなく沈殿池(ちんでんち)とか鉱滓ダムと言われているもので、鉱毒の塊ですな。
こいつを確認すべく、県道109号へ入りました。
途中にゲートもありますが、この日は全開です。
こういった沈殿池は多くの場所で周りから見えないようなところにダム湖として設置されるわけですが、ここも例外ではありませんでした。
この時期だからこそでしょうが、木々の間からわずかに見える程度でした。
拡大しますと・・・
本線からはこれ以上見えるところはありませんでしたが、何ヶ所かこんな道路が・・・
この時わたくしと初対面の方と知り合い、その方が見に行ってくれたて撮ってきてもらった画像を紹介しますと・・・w
なんか悲しい景色ですね~
そして先ほどの赤い池が見えた地点からも別の道が派生しておりました。
こちらは立ち入り禁止の文字はなく、横には人一人分が通れるようになっておりました。(そういう解釈でいいのでしょう~)
下りていきますと・・・
これは酷い!
生命を寄せ付けようとしない、この毒々しい汚泥の沼!
当初足跡に見え、こんなところにも動物がいるのか?
と思いましたが、枯葉が堆積しているだけでした。
ここは銅山なんですが、全国にもこのような沈殿池が今でもたくさん残されています。
私が知る限りでも松尾鉱山・田老鉱山(岩手)、細倉鉱山(宮城)、足尾銅山(栃木)、神岡鉱山(岐阜)などがあります。
酷いところでは秋田県の尾去沢鉱山では鉱滓ダムが決壊するという、とんでもない事態を引き起こしております。
松尾鉱山では今でも廃坑から流出する鉱毒水が毎分20トン前後流れだしているようで、廃坑後もph2のその水を中和するため年間5~6億円の費用が掛かっているそうです。
鉱山という当時のドル箱が残した大きな負の遺産ですね。
いつまで続けなければならないのか?
またこの沈殿物がいつになったら元に戻るのか?
ちなみにこの鉱毒水、100Lほど飲みますと、ヒ素中毒になり逝けるそうですw
最後に気になったのがこの川。
鉱山下流の枝河川なんですが、雨上がりでもないのに水が濁っております。
これも鉱毒水処理が原因なんでしょうかね?
こんなもの、一般には見せられないですね・・・
看板の「立入禁止」が日本の隠蔽体質を象徴しているように感じた今日この頃です。

























