民主党の田中真紀子元外相や生方幸夫副幹事長ら同党有志議員は17日、小沢一郎幹事長と国会内で会い、政権獲得を機に廃止した政策調査会の復活を要望した。これに対し、小沢氏は「(各省の副大臣が主催する)政策会議をきちんと機能させれば済む話ではないか」と述べ、否定的な考えを示した。この後、鳩山由紀夫首相にも要望書を提出した。
 昨秋の政権交代後、民主党は衆院選マニフェスト(政権公約)で掲げた「内閣への政策一元化」の方針に沿って、小沢氏の主導で政調を廃止した。しかし、党に残った議員の間では政策立案にかかわれないことへの不満がたまっていた。小沢氏に見直しを求める動きの背景には、「政治とカネ」の問題で同氏の求心力低下が指摘され始めたこともあるとみられる。
 席上、田中氏らは「政策会議が機能せず、われわれの意見を十分に反映させることができない」と指摘。小沢氏は「それは困ったものだ。首相にも伝えておく」としつつも、「君たちも悪い。政務三役をきちんと呼んで、与党の意見を反映させるようにしなきゃだめだ」と語った。 

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 「あけおめ」「ことよろ」-。こんな文面の年賀状を見てびっくりした。意味は「あけまして・おめでとう」と「ことしも・よろしく」の略。10代の若者が仲間だけに使うものだと思っていただけに、こうした「略文」が市民権をもちつつあることに、ある種の感慨を覚えてしまった。

 だが、感心するほどのことではなかったのかもしれない。実はわれわれはずいぶんと勝手な略語や略文を使ってきているのである。

 たとえば「さようなら」。これは「さようしからば別れましょう」の略とされている。「じゃあね」「では」も同じ。「そういうことであるなら、別れるしかない」という、潔さともとれる表現である。

 中国語は「再見(ツァイチェン)」。いまは別れるが、また会おうという前向きな姿勢を感じる。戦乱続きの広大な国土で、いったん別れたら、二度と会えないかもしれないという、上古の中国の事情が色濃く反映されているのだろう。

 韓国語の「安寧(アンニョン)」も相手を気遣う気持ちが込められている。韓国2000年の歴史で、人民が本当に安寧に暮らせた時代はほとんどない。そのため、別れるときは相手の安寧を祈ることばを投げかけたのだ。

 英語の「グッドバイ」に至っては、「神があなたとともにあらんことを」という、相手の幸福を念ずる言葉が転訛(てんか)したものだといわれる。一度別れたら、相手の命運は神次第なのである。

 いずれも別れた後の相手を思いやったことばである。

 こうしてみると、日本の別れの言葉は何と味気なく、さっぱりしていることか。すべては成り行き、仕方がない、という諦観(ていかん)の表れのようにも思えるし、この国が相手の幸せをあえて祈るほどの邪悪な状況ではなかったとも思える。

 江戸時代、武士は窮すると「しからば、拙者ここにて切腹いたす」といって腹を切った。現代、窮したからといって切腹する必要はさらさらない。しかし、だからといって「さようなら」に代表される潔さを失っていいわけはない。党を挙げて被疑者庇護(ひご)に躍起の民主党だが、潔く、膿(うみ)を出しつくしたほうがいい。総選挙で国民はせっかく民主党を政権の座に押し上げたのに、世論をみくびるような態度を続けていると、国民から「さようなら民主党」といわれることになりかねない。(編集委員 大野敏明)

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