ALSについて調べていて、 
ALSととてもよく似ていて、さらにはALSよりも罹患者数がずっと少なかったり、発症年齢がとても若かったり、この世にはいろいろな難病があることを知りました。

    そんな中でALSと同じような難病を若いときに発症されたある女性の記事をいくつか読んでいて、思ったことがあります。

   その方について書かれた記事を拝見して率直に思ったのは、とても素敵な女性だな、ということです。生きる力そのもののような強い生命力を感じます。難病を患っていらっしゃるのに、拝見した記事のお写真からもその生き方からも、普通に健康な方より生命力に溢れていらっしゃるように感じるのです。


   その方は難病を発症してからご結婚されてご出産されました。
私は反出生主義の考え方です。ただでさえ人は生まれてくれば不要な苦しみを経験するのだから、出産自体がまちがっている、と思っています。そんなことも考えずに出産してしまった自分を罪人のようにも思ってきました。
だから、子供のためにできることはなんでもしなければいいけない、子供の苦痛はなんとしても排除しなければ、とある意味償いの子育てをしてきたように思います。 

   そんな私ですから重い病を患っていながら出産するなんて、どれだけ子供に苦労をかけるか、親のエゴでしかないと思っています(こればかりは私が生きてきてありのままに感じていることですので、ご不快に思われるかたもいらっしゃるでしょうが、どうかお許しください)。


    その考え方の私ですが、その女性を知って、まったく真逆のことを感じました。
 このようにしっかりと生きることに意義を持って、生きることを大事にしていていらっしゃる母親の元で育ったら、子供はとても幸せに育つのだろう、と思ったのです。           健康、不健康とかそういうことではなく、生きることには有意義な意味があると確信している母親(もちろん父親もです)に育てられ、そう確信している母親の生き方をみて育った子供はとても幸せをなのだろうと思ったのです。         だって、子供も生きることには有意義な意味があると確信して育つわけですから。         その確信こそが強い生命力なのでしょうね。


    その方ご自身がとても素敵な方なので、やはりご主人もとても素敵な方で、難病の奥様を献身的に支えていらっしゃいます。
しかも、義務や憐れみでそうしているわけではないのがわかります。

   そうやってご家族で暮らしていらっしゃることが本当に幸せなことだと感じてお世話をされているのだと思います。


    人は自分と同じレベルの人としか結ばれないときいたことがありますが、本当にそうですね。まさにお似合いのご夫婦です。


   そういうご両親の元で育ったら、子供は幸せに育つと思いました。


   私もそんな風に子育てができたらよかったのですが。