エンジンオイルに市販添加剤はいれるな | エンジンオイル伝道師の”脳みそBAAAAAAN(バーン)!”

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ノーマルエンジンには乗れない体質の変態社長のむっくん。
集中すると食べる事も忘れ、いつのまにか夜中になっていることもしばしば。

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集中するとストレスたまって脳みそバーン!

添加剤を使った方がいいか?の質問が増えてきた 

エンジンオイルの材料を調達には様々な企業が間に入っています 

大きく分けて 

  • ベースオイル屋 
  • 添加剤屋 

 

まずはベースオイル屋 

ベースオイルを製造する企業から商社を通して入手したり商社が工場に卸したものを 

更に別のオイルメーカーへ卸す 

直接ベースオイル製造工場から購入するのは大きなところだけ 

 

なぜなら大量の注文にしか応じないから 

ベースオイルの工場はいちいち小ロットに対応しない 

 

次に添加剤屋 

これも同じ構造 

 

少しでも大量に売りたい商社や添加剤を取り扱う企業は数を売りたい 

そこで取り扱っている添加剤を一般消費者へ売る 

 

これが量販店などに並んでいる添加剤達 

エンジンオイルにはすでにこれらの添加剤は配合されているから  

 

本来なら入れる必要は無い 

でもそこにニーズがあれば販売するのは自然なこと 

 

これは私個人の考えだが 既にバランスよく配合している添加剤に追加すると 

バランスは崩れることになる 

 

例えば 

ターボ車のブースト圧を上げると 確かにパワーはあがる その代わりにエンジンは熱を持ち 油温や水温上昇となってエンジンの耐久性が犠牲になる場合もある 

 

極圧剤(摩耗防止・摩擦抑制)を追加すると確かにエンジンレスポンスは向上するかもしれないが 

入れた量だけ実は粘度が落ちている場合がある 

 

5W-40だったものが極圧剤を入れたことで濃度がポリマーの濃度が薄くなり 

5W-30程度に落ちてしまえば同じ効果を得ることができる 

 

エンジンオイルには性状表と言うものがある 

これがそのオイルの基本性能ということ 車で言うならば 馬力や燃費が書かれているものが性状表 

 

その性状表と添加剤を入れた後の動粘度の試験をすれば簡単にわかること 

添加剤を投入した後の粘度指数が どの様に変わっているかを是非測ってもらいたい 

 

そうすれば何が起きてその様な結果がでたのかがわかるはず 

摩耗・摩擦を低減しますという添加剤は「極圧剤」とか「圧力分散剤」などと呼ばれている 

安いエンジンオイルはこれらの添加剤は安い物をつかっている 

 

エンジンオイルの開発にはそれなりにお金と時間がかかる 

それを省略するとコストが下がる そこで使われるのがキット 

ターボキットとかのキット 

 

必要な添加剤がすべて全部そろってる

キットだと 開発の必要がなくなるので安価につくることができる 

しかも大量生産されているので最も安い 

 

高いエンジンオイルは高い添加剤を使っていると思っても良い 

開発に時間とお金をかけているから高いんだよ 

消費者はこの点を考えない というか知るはずない 

 

エンジンオイルというビジネスです 

儲けがないと出来ないことです 

市販の添加剤は質もよいものが多いが 安価な添加剤を売っている場合もあるので要注意 

 

まー値段みればわかると思うけど 配合されている添加剤がゴミのようなものならば 

一部だけ良い物を入れても効果が限定的になるのは目に見えている 

 

わざわざ数千円も出して入れる必要があるのだろうか? 

それならば最初から高いオイルを使った方が効率いいぞ! 

コスパ最強って言葉はエンジオイルや添加剤に通用しない 

 

中間マージンをいっぱい取られているビジネスです 

その辺のスーパーマーケットと一緒にしてはいけない 

気を付けておかなければならないのが副作用 

中には添加剤同士が化学反応を起こしてジェル状に固まる事故も起きてる