ラジエターの冷却水の話をしよう | エンジンオイル伝道師の”脳みそBAAAAAAN(バーン)!”

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ラジエターの冷却水の話をしよう

 

LLC(ロングライフクーラント)というものがある

これはエチレングリコールと呼ばれる成分で 冷却水の凍結を防いでラジエターが破裂するのを防ぐ

 

地域によっては 凍結の危険があるためLLCの濃度を高める必要がありますが 危険がない地域では濃度を低くすることができます

 

LLCにはさび止めの成分も含まれており 雑菌が生きられない環境だ

LLCを使うと約10年間は問題ありません(取り扱い説明書にも記載がある)

 

でもねリザーバータンクがあるよね

あれはラジエターからの圧力を逃がし 圧力が下がるとタンク内のLLCが戻る仕組み

 

このタンクのLLCがエンジンルームの熱で蒸発し減少すると だれでも水を補充します

すると タンク内のエチレングリコールの濃度が低下する

 

人によっては水しか入っていないこともある

これがラジエターとタンクを行き来するんだよ

 

水しか入ってなければ ラジエターのLLC濃度は時間をかけて下がっていく

水にはカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが含まれています

 

これが蓄積すると白い固まりがでる

これをスケールという

画像のように白くポツポツと見えるのはスケールと呼ばれるものでサビでは無い

この程度であればなんの問題もない

 

これを取り除くには スケールを落とすある酸性の薬剤が必要だ

酸性の薬剤は鉄サビを誘発させますから 好ましくない

 

使えば中和する必要があって 中和するにも専用の中和剤をつくる必要がある

ラジエターの場合 水が供給されても大量に供給されるわけではないので このスケールも微量しかできない

 

落とす必要もないと思う

 

サビは主にホースジョイントやセンサージョイントから発生しています

ジョイントはスチール製だから

 

通常60℃を超えると雑菌は死滅して水あかは出来ない

タンクに水しか入っていない場合 リザーバタンクとラジエターの間を水と同時に雑菌が行き来するので

雑菌は死滅せず ラジエーターで少しづつ増殖する

 

管理されていないエンジンは水あかを作り出し センサーの取り付け部分はスチール製なので サビが発生する

これが長年続くと 立派な赤錆が含まれた水あかができる

水あかは冷却水が循環する全ての部分に蓄積をはじめる

水あかが蓄積すると

✅エンジンの冷却の邪魔をし始め 水温が上昇

✅水あかにより目詰まりをしてヒーターが効かない

 

まとめると

 

リザーバータンクは

1⃣ラジエターキャップからの圧力を調整し 必要に応じて冷却水を供給する

 

2⃣冷却水が減少する原因の一つは、エンジンルームの熱 熱により蒸発して減少する

 

3⃣リザーバータンクのLLC減少により 水を補充すると 雑菌と一緒に冷却水が補充されてしまう

 

4⃣水道水は塩素により無菌でも塩素は時間が経つと消え雑菌が増殖する環境になる

 

リザーバ―タンクの中は雑菌の最適な環境である

リザーバ―タンクに苔が出来ているのを見たことがある人もいるだろう

 

この状態でエンジンを使用すると 雑菌の繁殖により水あかが発生してしまい エンジンの冷却効果をおおきく邪魔をする

 

水あかにより水温上昇が起き ヒーターコアが水あかによって目詰まりを起こし効かなくなる

 

つまり水を補充するのではなくLLCを補充しろってこと