なぜラジエターにサビができるのか | エンジンオイル伝道師の”脳みそBAAAAAAN(バーン)!”

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ノーマルエンジンには乗れない体質の変態社長のむっくん。
集中すると食べる事も忘れ、いつのまにか夜中になっていることもしばしば。

何事も出来ないではなく、出来るまでやる!無いものは作る!
集中するとストレスたまって脳みそバーン!

ラジエターの冷却水の話をしましょう

LLC(ロングライフクーラント)というものがあります。
これはエチレングリコールと呼ばれる成分で、冷却水の凍結を防いでラジエターが破裂するのを防ぎます。

地域によっては、凍結の危険があるため、LLCの濃度を60%に高める必要がありますが、危険がない地域では濃度を30%に下げることができます。
LLCにはさび止めの成分も含まれており、微生物が生きられない環境を作り出します。LLCを使うと、約10年間は問題ありません。

でもね、リザーバータンクがありますよね。
あれはラジエターからの圧力を逃がし、タンク内のLLCがラジエターと往復する仕組みです。

このタンクのLLCが蒸発して減少すると、みんなが水を補充します。すると、エチレングリコールの濃度が低下し、人によっては水しか入っていないこともあります。
水にはカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが含まれています。
これが蓄積すると白い固まりができます。

通常、60℃を超えると微生物は死滅して水あかはできませんが、タンクに水しか入っていない場合、リザーバタンクとラジエターの間を水と同時に微生物が行き来するので
微生物は死滅せず、ラジエーターで少しづつ増殖します。

管理されていないエンジンは水あかを作り出し、センサーの取り付け部分はスチール製なので、サビが発生します。これが長年続くと、立派な赤錆が含まれた水あかができます。