第425話 ピースしながらでてきたみたいな
ソユーズが地球帰還軌道に入りました。
「順調です」と報告するゾーラ。
その一声でJAXAの中は沸きかえる。
(やっさん、シャーさんもコマ割りで登場)
3日後ソユーズが着水して二人が救助隊に担がれるまで我々の仕事は続きますが今日のところは2班にバトンタッチして一休みさせてもらいましょう。と交代を提案する若田さん
(JAXAは交代の為わちゃわちゃしている)
日々人とムッタが無重力の為、両腕が前へならえになって眠っている場面を移した後、
世界のニュースが流れる。
“宇宙で奇跡の救出劇からおよそ8時間
南波兄弟が乗ったソユーズが日本時間22時45分に月離脱の噴射が完了し無事に地球帰還軌道へ入りました。
JAXAによりますと3日後に日本のタネガシマ沖への着水が予定されています。”
そのニュースを見るピコとトラクターのような
乗り物に乗ってラジオで聞くヤンおじ(最高のパイロットの人)
場面はソユーズの中。
缶詰から豆を食べ、こんなに豆ってうまかったっけ?と感動するムッタ。
極限状態を体験したからなんか悟りを開きそうだなという日々人。
そうだな、なんか開いてみるかと答えるムッタ。
一足先に地球に向かっていた、マクシム達から通信が入る。
眠れたかと吾妻が問いかけ、かぶせるようにヤァマンとしか言えねぇ~というフィリップ。
あんな恐ろしい状況よく耐えたというフランツ。
一斉に話し出すのでマクシマがちょっと黙れと。
またみんなと話せて嬉しいという南波兄弟。
南波兄弟が寝ている間に地上じゃナンバフィーバーだぞ。
帰ってから大変だよきっと。ご愁傷様。
と次々と話しかけるフランツ、フィリップ、マクシム。
お前らがフィーバーしすぎて俺らの存在が地上で全く忘れられているんだぞ、どうしてくれるんだというマクシム。
それはちょっとあるかもと言う吾妻。
マクシムが何を言いたいかと言うと、
みんなで英雄になる予定が今回の件で英雄の度合いが1:9になっちゃったじゃないかって言いたいんだと通訳するフランツ。
どっちが1かは言わせるなと言うマクシム。
ムッタが漂流していた6時間は俺たちにとっても地獄の6時間だった。
だからまぁアレだ。なぁフランツ。とまた通訳を頼むマクシム。
マクシムが何を言いたいかというと、
ムッタが救出されて、僕らも救われた。感謝しかないってこと。と通訳するフランツ。
ムッタ達とクジョーの場面。
クジョー「日々人からの提案で体験したことを思い出してほしい。心理デブリーフィングはやっときたい」
「話すだけなら宇宙服着る必要ないんじゃない?というムッタに
日々人「いや、こういうのが実は大事だったりするんだよ。ムッちゃんが体験した恐怖は多分俺の比じゃないんだから」
体験を話し始めるムッタ。
「最初の絶望感は酷かった。叫んだり暴れたり、どうしようもなくて、時計のリューズを巻いたときはちょっと嬉しかった。できることがまだあると思えて。助けてもらえる可能性を信じたり、どう考えても無理と悟ったりを数分おきに何回も入れ替わるんだ。
絶望と希望が何回も。
酸素残量を見て、あと4時間半でタヒぬとわかったとき、酸素切れでタヒぬ直前が一番苦しいだろうから、それが怖くてヘルメットを脱ぐことも考えてたよ。一瞬で終われるかなって。多少酸素を減らしても落ち着くためにしゃべったけど効果はあったと思う。」
日々人「録音されてた音源のやつだな。地上に転送されてるよ」
その音源を室長室で聞くジョーカーズ達。
ムッタ「突然ブギーの声が聞こえたんだ。基地上空を通過中だってわかった。紫さんからのメッセージを聞けたんだ。嬉しかったな~。
そのあと説明通りに待っていたけどソユーズが見えなかったから諦めて
最後に地球を見ようとしたんだ。
そしたら・・・ソユーズが見えたんだ。
いや、ソユーズっていうか・・・
日々人に見えたよ。
しかも
なんかピースしながら出てきたみたいな」
日々人が「ピースの出」のポーズをとる。
あと一巻で終わりということは・・・あと3回くらいで終わりでしょうか?
無地に帰ってきた。その後の話、10年後くらいの話。 そんな感じでしょうか?
日々人はムッちゃんがトラウマにならないようにロシア式のすぐに体験させる方法を地球に着く前にやっているね。
心理デブリーフィング
心理的デブリーフィングとは、トラウマとなるような出来事を経験した人が、その体験を語り、感情を表現することで、ストレスを軽減しようとする支援方法です。しかし、現在では効果が否定されており、かえって悪化する場合も報告されています。
をい。現在はかえって悪化するそうだぞ?
大丈夫か?ナイーブなムッちゃんなのに笑