衝撃の告白 《中編》

毎日YさんNちゃんは連絡をとってる。
その事実には驚いたものの、特に色っぽい会話も無さそうだし、まぁ良いかと思った私。

『大丈夫だよ!毎朝メールっていっても挨拶くらいでしょ?気にしないよ』
『うん……ありがとうえー?
『どうしたの?本当に気にしてないよ?』


Nちゃんは困ったように笑った。
そして次の瞬間、私にとって爆弾が投下されました。

『ごめん!実は私も少し前までYさんの事好きだったの!!こまりと付き合ってからも…ちょっとだけ……』


えぇえええーーーーー!びっくりびっくりびっくりびっくりびっくり

突然のカミングアウトに衝撃が走ります。
そして、次の瞬間すごく申し訳ない気持ちになりました。


馴れ初め話を読んでくださった方は知ってると思いますが、YさんKちゃんと別れた時にいち早く元気付けようとしたのはNちゃんです。
少しでも気が紛れればと、毎日通話もしていました。

『一人だと色々考えちゃうしね。話す相手がいて助かった』と後にYさんも言っていました。
そのまま2人で通話をする関係が続いていたら………間違いなくYさんNちゃんの仲は深まっていったことでしょう。
そして、家庭的で美人なNちゃんが告白。
2人は絶対にお付き合いしていたと思います。
それは今でも。確信しています。

その2人の通話に、Yさんを取られたくない!と突然割り込んだのが私です。
Nちゃんの気持ちを知らなかったとはいえ、結果的に私は親友から好きな人を奪いました…

その事実が悲しくて…辛くて。
どうやってその日Nちゃんと別れたのか覚えていません。


次に記憶があるのは、泣きながらYさんと電話したこと。

『ごめん……別れたほうがいいかも。別れよう………』
『………どうしたの?全く理由も分からないし。ちゃんと話そう。俺が何かした?』
『違う。でもダメなの……』

突然こんな事を言われて、Yさんびっくりだったと思います。
それでも感情的にならず、話を聞こうとしてくれたYさん

私は迷いましたが、今回の事を全て話しました。
(勝手にNちゃんの気持ちを話すべきではなかったかもしれませんが、隠して今回の件を説明もできず…)

『大好きなNちゃんに辛い思いさせて、自分が幸せになんてなれないよ!Yさんだって今からでもNちゃんが彼女になったほうが幸せでしょ!?毎朝メールするくらいだもん!多少なりとも好意はあるんでしょ?』
『今の俺の彼女はこまりでしょ?Nちゃんは良い子だし好きか嫌いかなら好きだよ。友達としてね。でも俺の事好きって聞いたからっていきなりNちゃんと付き合いたいとか思わない。毎朝メールはよくなかったね…そこは俺も反省するよ』
『私と別れてN ちゃんと付き合いなよ。向こうのほうが先にYさんの事…』
『こまり落ち着いて。Nちゃんは〔好きだった〕って過去系で話してるし、そもそもまだ好きでいてくれたとして、こまりが自分の為に別れたって知ったら今より辛いんじゃないの?あと、どっちが先に好きだったとか関係ないと思う。気持ちを伝えた者勝ちだよ』


こんな時でも優しく諭してくれるYさん
本心は別れたくない…
でもNちゃんの事をおもうと胸が痛い

その日は結論が出せないまま通話を終えて、眠りにつきました

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終わらない…次で本当に最後にしたいえーん