今日はDAWソフトのレイテンシーについて。
レイテンシーといってもオーディオインターフェイスから発生するハードウェア的な部分と、パソコンが処理をするバッファーサイズ、プラグインから発生するソフトウェア的な部分があります。
1、オーディオインターフェイスのドライバーが出す遅延
2、プラグインから発生する遅延
3、バッファーサイズの大きさによって発生する遅延
オーディオインターフェイスのレイテンシーとバッファーサイズのレイテンシーはほぼ同じと考えてしまって良いのではないかと思われます。
別のものではあるのだけど、バッファーサイズ(パソコンのCPUがプラグインとか画像処理を考える時間的余裕)を大きくすると遅延は大きくなり、小さくすると遅延も小さくなります。
バッファーサイズを1024とかにするとCPUの処理に余裕ができて多くのプラグインを使用できる反面、レイテンシーが大きくなるのでリアルタイムの演奏がしずらくなります。
バッファーサイズ128とか256にするとレイテンシーが少なく、すでに録音したトラックを聴きながらの演奏はしやすくなりますが、CPUの処理時間が少なくなりますのでたくさんプラグインを使っていると再生がとまったりプチノイズが録音されてしまいます。
オーディオインターフェイスのドライバーの性能によっても遅延は発生するのだけど、現行の機種のドライバーで遅延がひどくて仕方ないってのはそれほどないのではないかな~
ドライバーの性能で上記のバッファーサイズが小さくしやすい、小さくしにくいというのもあります。
今回書きたかったのはこっちのハードウェア的なレイテンシーではなくてソフトウェア的なレイテンシー。
回りくどい
DAWソフトを使っての録音をし始めたころ、Logic Pro7を使っていたのですが、ある日、こんなことに悩まされ、録音を中断しなんじゃこりゃ~と松田優作なみの咆哮をした訳です。
それは
録音したギターや歌がリズムより超ずれている(( ;°Д°))
泣きが入りましたよ。
今ほどDTM情報なかったし、パソコン自体よくわかんね~し(ノ_-。)って
結論から書きますと、マスタートラックにマスタリング用のプラグインを使いながら録音してしまった訳です。
主にプラグインがレイテンシーを発生させるタイプのものはコンプレッサー系のその中でもマスタリング用途で使われる、先読み機能(Look-ahead)が付いているものです。
WavesのL316なんかはすごいたくさん先読みする訳です。L3は大きいね。
レイテンシー分(サンプル分)先読みして音の大きいとこを先読み感知して、そこをコンプする準備をして全体的な音量を上げる、という感じ。
あと、激しくかけても位相のずれないリニアフェイズEQやピッチ補正のAuto Tuneなんかも遅延が大きいです。T-RacksのリニアフェイズEQなんかは1万サンプルくらい
で、話を戻しまして録音するときのレイテンシーが危険が危ない問題。
普通、マスタートラックに遅延の大きいプラグインを挿したまま録音しようとすると遅延が大きすぎて録音ができません。
マスタートラック(音の出口)は遅延補正が効かないからです。
トラックどうしでは遅延補正によって整合性を取る必要があります。特にドラム。スネアの表と裏でかけるプラグインが違って表だけ遅いとかだと困る。
マスタートラックは特に整合性はいらない、もしくは技術的に出口の音をリアルタイム録音の時のモニターで補正はできないって感じかも。
同じように、Logic ProやCUBASEの一番上のグレードで使えるインプットトラックも遅延補正は効きません。
マスタートラックにレイテンシーの大きいプラグインを挿したままでは遅延補正が効かないのになんで普通に録音してしまったのか~
それが、ちょっと上のハードウェア的な部分と関係するのだけど、オーディオインターフェイスやバッファーサイズのレイテンシーを気にしないためにオーディオインターフェイスのいわゆる、ダイレクトモニタリングを使って録音していたわけです。
オーディオインターフェイスのミキサー経由でのダイレクトモニタリングはDAWソフトの中は全く通っていないので、遅延補正の効いていない状態、マスタートラックが遅延している状態でも普通にそれに合わせて録音できてしまうのです。
インプットトラックを使用して「かけ録り」をする場合も、リアルタイム演奏で入ってくる音にDAWソフトは遅延の補正は現時点(2012/6/4)ではできませんので、レイテンシーも一緒に録音されてしまいます。
マスタリング系の遅延が大きいものであれば、演奏に支障が発生するので、なんじゃこりゃ~ってプラグインを外しますが、64サンプルとかの微妙なものだと、こんなものか、と気付かない場合がありますので気をつけて下さい
本日のまとめ
・録音するときはマスタートラックにプラグインは挿さない
・録音した音がすごい遅い場合はマスタートラックに何かプラグインが挿さってないかチェック
・かけ録りする場合はかけ録りしたいプラグインにレイテンシーがないかチェック、ある場合はレイテンシーのサンプル分遅れて録音されてしまうぞ
でわ