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「水雷さん水雷さん」
「なんだなんだ?」
「皆遅くないか?」
「だなぁー」
「見に行ってもいいか?」
「OK、逝ってらっしゃい。精々死なないようにな」
「ひでぇよ」
さて、炬燵たちは一体何処にいるのやら?
保護者はとりあえず動く事にした。
届いていたメールにすら、気付かずに。
六旅目、3 太陽沈み、雷馬は嘶き、引金は何処へ?
前略、私だ。トリガーだ。
最早この挨拶が私の登場宣言のような感じがしてきたが気にしない。
さて、私は今、マガティア地下研究所にいる。分かってるだろうが危険区域だ。
何故此処にいるかは明確にはいえない。
研究所内部の事なんだが、非常に、非常に、非常にやばい!
どこのバイ○ハザードだよと私の友人はツッコムだろう、私はそうは突っ込まないが。
とにかくエグイのだ。キメラが襲ってくるのだ。人の原形を留めてないゾンビみたいなキメラが
ウジャウジャワラワラと襲ってくるのだ。
この数は捌ききれる気がしないので、
後輩の彼にメールを送りつけたのだが……気が付いてくれただろうか?
「う、うわあああああああああ!!」
「ぎゃああぁぁぁ!?」
先ほど見かけた三人組(一人足りない)が悲鳴を上げている、ちょっと声を掛けてみよう。
「此方へ来い!そっちは駄目だ!!」
「お、おう!サンキューな!?」
橙色の髪をした少女が返答した、安全地帯へ移動しよう。話はそこからだ。
しかしメール……返事が来ない!!返事!!へーんーじーをーくーれーーーー!!
*
「助けてくれてありがとうな、ホント死ぬかと思ったぜ」
橙色の髪をした少女、名は炬燵というらしい。
つれの少年、龍牙は部屋の端っこのほうで挫折している。
もう一人は行方不明になってしまったらしい。フラグがたった瞬間であった。
ティダ、お前のことは忘れない。
「所で、何故お前らはこんな所に?」
「勢いで来た」
そりゃねーぜおい。私は盛大にため息を付く。勢いでこんな危険な場所まで突っ込んできたのか。
というか、私の容姿には特に驚いた様子はなかった。何故だ。
「なぁ……此処は一体どうなったんだ……」
魂がどっかいきそうな龍牙は、今にも死にそうだ。
一体何がどうなったのか、私にもさっぱど分からん。
あぁメールの後輩の彼ならば分かるだろうになぁ……。
えぇい!!返事はまだか!!彼なら三秒で返してくれるのに何故肝心な時に限って帰って来ない!
ふとメールを確認すると、返信がきていた。
「あれ? トリガーってばアイツの知り合いなのか?」
マジですか。
*
「叫びだけのメールって……どんだけ焦ってるんだトリガー先輩」
研究所内部に容易く侵入を果たしたイクスは、現状をつかめずにいた。
情報屋の先輩からのメールは叫びだけ、
『ヘルプうううう!!
ゾンビみたいなキメラが暴走しやがったああああああああ!!
助けに来てええええええええええ!』
というなんとも簡単で難解な内容で、もう何がなにやらわからねえ。
あんた情報屋ならもうちょっとマシに伝えておくれよ。
「炬燵たち、何処までいったんだー?」
地域住民に聞き込みして炬燵や龍牙、ティダたちは此処に来たらしく追跡。
どうしてこうなった、なんで此処にきた。まさかキメラか、キメラなのか!?
キメラとか封印石とか炬燵は結構嗅ぎ回ってたし、うーん、後で吐かせるか。
しかし、まぁ、なんとまぁ……血に塗れまくった場所なんだろか。
血、血、血液 赤 赤 赤赤!!真っ赤すぎて目が眩むわ!
どこかで悲鳴も聞こえるし、おや、誰か死んだようだ。と淡々と思えてくるレベルだ。
コレは不味い。
あぁそうだ、メールの返信を忘れていた。
『とりあえず黙って生存者守っとけ、すぐ其方に向かう。向かいたくないけど
PS,先輩は一回爆ぜろ、これ命令形ね』
……さてと、どうやって切り抜けようか。
目の前のキメラの大群に、俺は暫し佇んだ。決してどこぞの提督ではない、琥珀の瞳なんて見てない。
*
「トリガー、お願い返事しておくれーCQよーCQ出しちゃうよー」
本物の英雄の彼は、未だ地上で引金に呼びかける。
不毛な努力は実るはずも無く。
音風靡く奇怪な研究所にて
(太陽には旗を)
(引金と雷馬は揺れ動く)
