littlewingのブログ
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歩く

渋谷から原宿まで歩き、そしてまた渋谷まで歩いて戻った。

何の目的もなく、いや、正確には何かが起こってくれるのではないかという、あの絶望的な期待を胸に秘めながら、ただ歩いた。

立ち寄ったスタバで太宰の人間失格を読む。不思議と、まったく心が動かなかった。きっと、俺は太宰よりもずっと中途半端で、まだ人生に何かを期待してしまっているのだろう。

渋谷に対する期待も薄れてしまった。そもそも期待しても裏切られるだけなのに。しかし、まだ家に帰る気にはならない。上野に移動する。もっと期待できない街だが、家に帰って本当に一人になってしまうより、物理的に近くの空間に人がいたほうがマシだと思った。こんなふうに感じるようになってしまった自分をふと、とても惨めに思った。

こんなに人がいるのに、俺は絶望的に一人だ。

オンリーワンになるのは、ナンバーワンになるより難しい

S●APの曲について感じたこと。


オンリーワンになるのは、ナンバーワンになるより難しい


ナンバーワンになるってのは、はじめから競争相手の定義されている領域で戦うことだ。

それに対して、オンリーワンになるってのは、競争相手のいない領域を自ら探し出すことだ。

それは、多くの人にとって、ナンバーワンになるよりも難しいことではないだろうか。


この曲を作った方は、あたたかい気持ちで作ったのだと思う。

しかし、気休めはやめて欲しい。

優しさの皮を被った暴力になる危険性を認識して欲しい。

父の死とその後

父が死んでから3週間がたつ

一日のうち大半は、悲しみを感じることなく過ごせる。
あまり現実感を持たずに過ごせるのだ。

ただ、それは防衛本能かもしれない。
僕の中の何かが、無意識のうちに父の死を頭の中の隅っこにおいやって、
バランスをとろうとしているのだと思う。

それでも、ふと声をあげて泣きたくなるときがある。
これまで経験したことのない悲しさだ。
絶望や無力感、そして愛情がぐしゃぐしゃになった感情が
のどを締め付けるのだ。

父が死んでから、自分の死を身近に感じるようになった。

自分は後何年生きられるのだろうか?
父と同じように癌で死ぬのだろうか?
ちゃんと家庭を築いてから死ねるだろうか?

とても怖くなる。そして自分が信じられなくなる。
死という現実に対して、自分が呆れるくらい小さいことが見えてしまうからだ。

こうしてブログを書くのは、そんな恐怖を少しでもやわらげるためかもしれない。
こうやって気持ちを形にすることで、自分の存在を確かめたいからかもしれない。

いずれにしても、こうしておかないと、自分がバラバラになってしまうか、
どこか遠くに飛ばされてしまうような気がするのだ。

僕は今26だ。
あと何年生きられるだろう