以下の記事、ぜひ読んでいただきたい。
乗務員側の対応も、悲しい事に仕方ないと言えば仕方ない。本当はおかしいと思ってても、生活がかかってるから上司や会社には逆らえない。
航空会社側も、会社や従業員の生活を守らないといけないから、おかしいと思っててもいろんな圧力に屈するしかない。
それでも圧力に屈しない例えば谷本さんのような方を僕は心から尊敬するが、それでもそれは簡単なことではない。だから問題があるとすれば、それは、そんな圧力に支配された世の中そのものが問題だ。
「世の中の和を乱すほうが悪い」という人もいる。
でも、それは違う。「和」と「同調圧力」は全く違う。
社会のためを考えても本当はみんな一緒である必要がないものを無理やりみんな一緒にさせようとするのは、「和」ではなく悪い意味での「同調圧力」だ。
「和」とは、他者との違いを認め、違う者同士が互いに強要せず、争わず、共に生きていく状態のことだろう。
「違う者同士の共存」が「和」なのに、「みんな一緒」が「和」だと勘違いしてる人があまりにも多いのではなかろうか(´＿｀｡)
「今やマスクはマナーだからすべき」という人もいる。
マナーと言えば確かに聞こえはいいが、でも僕は昔から、マナーというものも固執しすぎるのは問題だとずっと思ってる。
「他者に対して配慮する気持ちを持つ」のはよいと思う。
本来、それがマナーの本質だろう。
だけど、「マナーだから」という空気をもって場を縛るのは、もうこれは本質を逸脱してる。完全に、悪い意味での同調圧力と同じだ。
マナーとは、自分発信であるべきで、他人を強制するものではない。
逆に、「マナー」だと思われてること以外のことをする人を見た時、「マナー違反だ！」と言って嫌悪感を示す人より、「これがこの人のやり方なんだな」と思って理解を示す人のほうが、よっぽど人間的に美しいと思うし、そうやって他者を認めるのが「和」であり、本当の気遣い、マナーの本質ではないだろうか？
「自分の主義を通すために、世の中の円滑な運行を邪魔するのは身勝手だ」という人もいる。
僕も谷本議員同様、あえて、公の場ではマスクをしないことを貫いているけど、僕も谷本議員も、別に自分の主義を通したいからそうしてるのではない。
この「和」と「同調圧力」をごっちゃにしてしまった世の中に、それに気づかないくらい麻痺してしまった世の中に、「ああ、みんながしてるわけではないんだな」っていうのを見てもらうために、当たり前やマナーや思いやりだと思ってやってることが本当にそうなのかどうか、今一度ちゃんといろんな人に考えてもらうために、ただそのために、あえて目に見える形で、やってることだ。
もちろん、世の中の円滑な運行を邪魔するとしたらそれは本意ではない。
だが、ただ普通にしてるだけなのに円滑な運行の妨げとなるなら、そんな世の中のほうがよっぽど問題だろうし、何より、そうやって「仕方ないからみんなに合わせよう」っていう"大人"な行動をみんながすることが原因でこのおかしな世の中が出来上がっていっているのだから、誰かが、その悪循環を断たねばどんどん状況は悪くなる。
当然、真意をわかってもらえず批判されることも多々あるだろう。なんなら真意をわかった上でも批判する人もいるだろう。谷本議員なんか、何かするたびに叩かれまくってる。
それでも、誰かがやらなければ、「みんな一緒」を「和」だと勘違いする、マナーで他者を縛るのを善行だとしてしまう、そんなおかしな世の中がよりおかしな方向に固まっていってしまう。
だから、たとえどんなに批判されようが、異分子を演じ続けようと、そう思って、僕は日々ふるまってる。
本来、みんなが異分子なのだ。同じ分子なんてない。それを無理やり同じにしようとするから、争いも起きるし、いろいろおかしなことになる。
他者との違いを認め尊重する、これが何より一番大事で、全ての基本ではなかろうか。
とはいえ、人間にとっては、意外とそう簡単なことでもないかもしれない。
でも、もし世の中が変わっていくとしたら、今の「みんな一緒」と「和」を勘違いしてただただ一つになろうとしてる世の中より、みんな違うがお互いを尊重できる世の中に変わっていったほうが、よりいい世の中ではないかなと、僕は思う。
そんなわけで、僕は今日も明日も明後日も、マスクはもちろん、過剰な対策もどきは一切しない。そんな異分子であろうと思う、いつもの昼下がりです(´＿｀｡)
Aizen