グラスホッパーの眼 -10ページ目

グラスホッパーの眼

時事問題、エンタメなどなど日々の雑記帳です。お気軽にお立ち寄りあれ!

今を戦えない者に、次とか来年とかを言う資格はない


~ロベルト・バッジョ~




勝利への「そのとき」は一瞬の今しかない。今は刹那に過去へと変質してゆく。


気は抜けない。一瞬の判断が自分の運命を左右する。


ギリギリのエッジこそ、生きていると感じられるわが人生。

そうだな……わたしは『結果』だけを求めてはいない。
『結果』だけを求めていると、人は近道をしたがるものだ……
近道したとき真実を見失うかもしれない。やる気もしだいに失せていく。大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている。

~「ジョジョの奇妙な冒険」~


結果が欲しい。それが周囲に認めさせる唯一の手段であるからだ。
安易な道への誘惑にかられながらも、揺らいではいけない。
それは「敗北」だ。

追い続けるのだ。この「向かおうとする意志」が私を突き動かしていく。

主が、「名は何か」とお尋ねになると、それは答えた。
「わが名はレギオン。我々は、大勢であるがゆえに」

~新約聖書マルコによる福音書5章9節~



私は夢の中にいた。手には血塗られた刀を持ち、もう片方の手には
人間の生首が握られていた。私は暗殺者だった。

首はある国の指導者のものだった。経済情勢が悪化し、国民の生活が困窮する中で期待されてその座についた男だった。しかし、発言はあまりに軽く迷走し、有効な手立てを打てないまま、国民の不満は鬱積していった。

私は政治などどうでもよかった。自分自身が生きられれば。だが、生業は変えられない。ある政党からの依頼だった。
「あいつを殺せば、この国は我々がきっと再生させる」

依頼に来た男はそう熱弁をふるっていた。そして聖夜に決行した。この日の方がインパクトもあると思ったからだ。


さて、帰ろうか。そう思ったとたんに「おい」と呼ばれた。見ると床に置いた指導者の首がしゃべっていた。

「私を殺しても何も変わらない。君だって気が付いているだろう?
この国で指導者の首は何度も挿げ替えられてきた。しかし、現実は何も変わらなかった。むしろ悪くなってさえいる。無駄なのだよ、こんなことをしても。民がわれわれを望んでいる限りは何も変わらない。次もその次も能面のような同じ顔が座るだけだ」


不変。言われてみればその通りかもしれない。口では変革を叫びながらも心のどこかでは安心を望む。それが人なのだ。また、つまらないものを斬ってしまった。