先日インドのムンバイで起きたホテル襲撃テロ事件を見ても以前ほどの衝撃は受けなくなった。
連日のように世界を駆け巡るテロ事件の報道に接するうちに感覚が麻痺してしまったのかもしれ
ない。
「テロとの戦い」を掲げたブッシュ大統領が間もなく表舞台を去る。今になってブッシュはイラク戦争に
関して誤りを認めるかのような発言をしたが、残されたものは謝罪では済まない負の遺産と対決しな
ければならない。
アメリカは圧倒的な軍事力をもってすればテロは撲滅できると未だに信じている。その証拠にイラクからは
撤退の意向を表明しても、アフガンへの増派をしようとしている。だが、それでもテロは無くならないだろう。
それはテロの本質が思想であるからだ。
思想は人から人へ伝染する。武力で破壊できるものではない。リーダーを殺しても、その志を受け継ぐ者が
次のテロリストとなる。言わば無限の連鎖である。
思想は殺せない。