ふと大好きな妖怪まんが「物怪ーもっけ」(熊倉隆敏・著)のセリフを思い出した。
「向こうの(かくりよー幽世、隠世)都合や理屈に合わせたらだめ、憑かれて戻れなくなる」
そんな内容のセリフ。
妖怪の世界にだけ対して言っていると思っていたのですが、妖怪はいろいろ理解しがたい現象を具現化したものが多いから、自分に害のある他人もそう言う意味では妖怪か、と。
牡丹(部分) 333×242mm watercolor ,paper
というのも、幾人かのギャラリストに言われた言葉がわたしの文脈を無視して上から目線で押し付けるようなものいいだったのがたまに思い出されるからだ。
自己肯定感が低い、自信ない、コンプレックスが余計に相手の言葉を肯定してしまってそのたびに落ち込む。戦う。
そこで先のセリフ。真っ先に自分を否定してるのは自分で、相手の言葉に自動反応して共感して取り込まれてしまっている。
「相手の都合や理屈に合わせてはだめ」
なるほど、自分がそう思わないことは早めに手放すことが肝心なのだ。
話しを合わせる価値もない礼節を欠いた言葉には反応しなくていい。
自分がどう思ったか、どうしたいか、何が心地よいと思うか、基準はシンプル。
日本は相手がどう思うか、空気を読まないと、と自分不在の考え方が根を張ってる。
もちろん迷惑にならないことは大切だけども、
「自分だけが我慢すればいずれは状況もよくなる」
は大きな間違いだ。
自分にスポットを当てないと。
心身を蝕む病をもたらす妖怪に魅入られては神社のお祓いやお守りも効力が半減する。
毎日が百鬼夜行。参列しないよう精進怠るべからず也哉。
かしこみかしこみ。