デジタルでドローイングばかりしている。
が、それはそれで結構手描き(アナログという言い方がアナクロみたいでちょっと苦手)を描くときの良い刺激になってる。
手描きも見誤ると技術のない荒いタッチに見えてくるのだけど、均質なでフラットなデジタルで見るとテクスチャとして認識できる。要は気分転換できる。
何もない空間にも空気や抽象的な何かがある。
昨年9月くらいから描いてるこの絵も人物と背景が噛み合わなくて、今日、ほどほどになった。
はっきりモチーフが、色が、という答えがない。
こんな感じの色というのをただ塗りたくって、グラデーションや抜け感をただただ見守ってるだけ。
上2つは下塗りの段階で重ねていく。
ただ組み合わせを変えて4,5回塗り重ねただけ。
時々、下絵でもデジタルでもまったく予想してない工程に行き着く。
なんか違うけどとかく塗るしかないという状況。
塗って塗って気持ちが落ち着くまで目が落ちつくまでやると良い感じになる。
調子やらグラデーションやら深みを測っているようでまさに自分の中に潜っていくような作業。
これは17や18歳のときの予備校夏期講習でも味わった。ヘルメスの腕や脇の形、頭部のパーマ頭をただひたすらデッサンしていて、無意識にしつこく描いているのが快感だった。
しつこく描いているだけで結果は良くなる。
自分の疑問に真摯に答えようとすると何かしら結果がでる。
独学でやってた高校時の油彩もただのツボの形をなん度も塗り重ねた作業が妙に好きだった。
その先に何かある気がしてしつこくやっていた気がする。
今わかるのはしつこく描くと何かしらの成果は出る。
それが他人の共感を呼ぶ機会が多くなるということだ。
そういう意味では誰かとつながろうとしているのかもしれない。


