もう10月も後半にさしかかったというのに、
夏のような暑さが続いている香港。
先に出かけていた相棒とお昼過ぎに合流し、
太陽がギラギラする日曜の午後、太子から
九龍糖までを散歩した。
旺角から太子道西(Prince Edward Rd West)を
歩いていくと、日本の雑誌だけを扱った一見
怪しげな書店を発見。
ファッション誌から趣味系(カメラ・裁縫など)、
芸能人の写真集から同人誌まで幅広く置いてあり、
けっこう繁盛している様子。週刊誌はなかったかも。
この界隈はざわざわしていて、子連れ家族やカップル、
メイドさん集団がたくさん。太子駅を越えてからも
10分くらいは人込みの中を歩いていった。
太子道西をしばらく行って右手に見つけたのが
少し坂道になっている道沿いの「加多利大廈」と
古めかしくてかわいらしいタイポで書かれた
住宅が見える。
直感的にそちらに歩いてみたくて、太子道西を横断。
相棒と一緒に坂道を登っていった。
その道の名は嘉道理道(Kadoorie Avenue)。
カデューリーって何語だろう?
前方を見渡すと、左手にゆるいカーブを描く坂道。
車が2列で通れる道幅の左右に、背の低いヴィラ
(一戸建て)が並ぶ。
香港では、基本的に50階建て以上の住宅ビルが普通なので、
ここはつまり、タイクーンが住む高級住宅地か。
セコムならぬこちらのセキュリティシステムを配備し、
塀には鉄線が円を描いて巻かれている。さすがお金持ち。
セメントや石を素材に白を基調とした四角い建築。
昔ポルトガルのファロで見た建築に似ている。
蒸し暑い香港に適した造りなのだろう。
すぐそこは交通量の多い太子道西であることを思わせない
静けさ。住宅の裏には長身の木々があり、小鳥のさえずりが
聞こえる。
きょろきょろ凡人二人が歩いていると、偶然そのお屋敷の
メインゲートがうぃーんと開き始めた。メルセデスやらの
高級車が4~5台並んでいるのがちらっと見えた。
そのお屋敷からさらに嘉道理道を登っていくと、
よく似たデザインのお家が続いていた。中には
ここは城か?と思うほどしっかりした石垣的な塀で
囲まれた住宅もある。塀の高さは2メートルくらい。
嘉道理道を登り切ったところで、相棒Zが思い出した。
「Kadoorieは財閥だね。」
日曜だったこともあるのか、人通りは少なく、
見かけたのは住人らしきカップル1組と、
課外実習をしていた建築系と思われる学生グループのみ。
ニコンやキャノンの一眼レフを抱えて、目を輝かせていた。
嘉道理道の反対側まで下りると、亞皆老街(Argyle Street)だった。
そこには、見るからに由緒正しそうな男子校があり、
Langham Placeが少し向こうに見えた。
(九龍糖の散歩に続く・・)