中国の田舎に行くと、所々に集中して店がある。
コンビニのような商店や食堂や、路上で肉を焼いて
売っていることも。
九寨の入口からタクシーで5分くのところにもある。
ぶらぶらしていたら、チベット人が経営している
カフェがあったので、入ってみることに。
2階建ての建物の2階へ坂を上がっていくと
壁にペイントされているのが見えてきた。
中を覗くと、いちばん奥にチベット人の男性グループが
カードゲームしていて、ほかに客はいない。
しばらくすると、民族衣装のスカートを履いたぽっちゃりした
女性が出てきて、笑顔で「坐吧」(座って)と言われ
窓際のテーブルにひとまず座った。
ホテルと同じく、真っ暗になる前は照明を使わないのか、
午後6時の明るさは、室内ではけっこう薄暗い。
壁や天井に手描きされた絵を見ながら、
異国情緒な空気にどきまぎした。
ここには、地元のチベット民族の人しか来ないようだ。
チベット好きの相棒Zにすべて任せきりの私は、座って
待っていると、チベット式ミルクティーが運ばれてきた。
麦やくるみとヤックバターにお茶を注ぐと、
こんな感じになった。
見た目はきれいではないです。写真の通り。
酥油茶(su you cha)というそうです。
この店のぽっちゃり老板は、これに砂糖を加える派で
私たちも砂糖を入れて飲んだみた。
かなり重い味。
3口飲むとお腹がいっぱいになるほど濃い。
ちなみに、このお椀(カップ)は直径10センチくらい。
老板は自家製のお酒もあるよと勧めてくるので、
新しいもの好きな私は勿論いただきました。
透きとおっていてきれいです。
フルーツの味がして甘いお酒だった。
お茶とお酒を飲んでいる間、老板はずっと私たちの側で
ニコニコしてこちらの様子をうかがっている。
話をすると、彼女は九寨生まれのチベット民族で
子どもが二人。下の7歳の子が人見知りしながらも
笑顔をふりまいていた。目がくりくりしてかわいい。
老板のお兄さん宅でチベット料理を食べさせてもらえると
言うので、翌日空いていたら行ってみることにした。
それより気になったのが、彼女が左手にしていた
シルバーのブレスレット。1.5センチはある太さの大ぶりの
もので、腕輪と行ったほうが雰囲気があるかもしれない。
U字型になっている各先端に、直径1.5センチほどの
赤い石とトルコ石が埋められている意外はシルバー。
形はもったりとしていて、存在感がある。
どこで買ったのか聞いたら、お祖母さんの代から受け継がれて
今は老板の手に渡っているそうだ。テーラーメイドらしい。
チベット民族の彼女が身に着けるから、ファッションとして
似合うという概念の前に、着けていて普通なのでしょう。
ほんとに普通に見えた。
意識せずとも、おしゃれでロハスな生活をしているのはいい。
彼女の腕輪を見て、自分もほしいと思ったのはちょっと違うな。
などと、人生初のチベッタンカフェで感じたのでした。
お茶とお酒、ごちそうさまでした。





