「Red Dead Redemption 2」、通称「RDR2」のメインストーリーをクリアしましたので、感想を述べていきます。

とはいえ、正確にはエピローグストーリーなるもの、ポケモンに例えるなら殿堂入り後ストーリーに相当するコンテンツが残っているのですが、こちらまで攻略するとなるといつになったら感想まとめ書けるんだよというレベルのボリュームなのでいったん書いていきます。

なお本作はオンライン版こと「レッド・デッド・オンライン」も付いていますが、オフライン版だけで手いっぱいなので今回の記事ではオフライン版ことストーリーモードにのみ言及しています。

 

さて、下記の記事でも軽く触れましたが、本作は西部劇のアウトローをメインに据えたオープンワールドゲーム。

 

時代設定的には19世紀末、開拓時代が終わりを告げ、文明の光がいよいよ辺境までも照らしだしていった時代。おたずねものとして法執行官や賞金稼ぎに追われながらも、変わりゆく社会を生き抜こうともがくダッチギャングたちの一員アーサー・モーガンとなってオープンワールドを回ることになります。

雑に例えるなら「西部劇版GTA」になりましょうか、開発元は同じRockstar Gamesですし。

 

ゲーム性はリアル志向と世界観描写を優先するためにそれ以外のあらゆる要素を犠牲にしたかのような状態。

動きはもっさりしているし、オープンワールドゲームなのにファストトラベルは移動元も移動先も制限が多いし……

でも、ゲームとしてはもっさりしているけど作り込まれているモーションは時代遅れのギャングたちの重苦しいストーリーと絶妙にマッチしているし、不便なファストトラベルも自然と馬が生活の足となる当時の雰囲気をプレイヤーに呼び起こします。

美しい大自然の中を馬で旅するのはいいぞ。-

 

個人的に推したいのは馬要素の驚異の充実度。

実質馬ゲーとの声もあり、戦闘や犯罪などの項目に分かれているヘルプの中にも単体で「馬」の項目が設けられているほどです。ゲーム中の図鑑にも動物図鑑とは別に馬図鑑がある。

昨年6月、馬欲解消のために「My Horse: Bonded Spirits」という乗馬メインのゲームを買ったんですが、申し訳ないけどもうちょい金出すなりセール待つなりしてRDR2を買った方がいいよたぶん。

RDR2の馬はただの移動手段にとどまらない旅の相棒。武器や防寒着はサドルバッグにしまって持ち運ぶし、鞍の後ろには狩猟した動物の死骸や捕まえた賞金首を積んで町まで輸送することができます。

何より乗馬時の操作感がね……いい……馬を移動手段とするゲームって、操作感的にはどうしても「高速での歩行」になりがちじゃないですか。ただ馬に乗ってるだけで楽しい、その域に到達しているゲームといえば、本作以外にはブレワイとティアキンくらいしか今の私には思いつきません。ブレワイとティアキンだと実質1作では感もある。

(M&B2の戦闘パートでの馬もかなりいい線いってるんだけど、馬と旅する喜びとはまた違うので割愛。騎乗戦闘を楽しめるゲームとしてはこれも最高クラスと思っているぞ)

RDR2は先に書いた通りゲーム性の部分でとっつきがたい部分が多く、特にチャプター1の雪山チュートリアル部分を乗り越えられるかがハマるハマらないの分水嶺扱いされているのですが、私は最初のミッションで馬の操作のチュートリアルを受けた段階でもう本作に魅了されていました。RDR2は実質馬ゲー。

 

ストーリーも好き。

主人公のアーサー、強盗はするし人を殴るし必要なら殺しも厭わないまごうことなき悪党である一方、仕事で借金返済を催促するときも容赦はしないながら罪悪感を感じて「返済能力がないやつに金を貸すのやめろよ」と高利貸し担当の仲間にぼやいたり、(プレイヤーの行動次第ですが)移動中助けを求めてきた人に手を貸したりと、善良な心がないわけでもない。

理想的な人間でありたいと願えどどうしても悪の道から逃れられない、といった様子の人間です。足を洗えないのは育ての親であるダッチへの忠誠心だったり、仲間を見捨てられないだったり、他の生き方を知らないだったり、なんだかんだ犯罪で大金を得ることが楽しくないわけではないだったり、色々な理由が重なってのことだとは思います。ダッチギャング全盛期は義賊的なこともしてたようなので、社会の変化によりどんどんなりふり構わなくなっていったことで理想と実際にやっていることの矛盾が大きくなっていったのかもですね。

そんな善悪の狭間で揺れ動くアーサーの気持ちを、カットシーン中の会話だけでなく、移動中にランダムで起こるイベントで人助けしたり、直接メインストーリーに関わらないサブミッションで人の優しさに触れたりといった体験を通して、プレイヤーも共感しやすくなっているように思います。

世界はクソッたれだし俺もクソッたれな悪党だけど、それでも小さく光輝く愛や善性に触れて感化されたり、癒されたり、却って苦悩したり……そんな人間もようが素敵。

タイトルに含まれている「Redemption」、日本語なら「贖罪」の意味に想いを馳せてしまいます。

前作RDRは2の12年後の物語(発売順序的には2の方が前作の12年前と言うべきところ?)で、前作主人公のジョンをはじめダッチギャングの仲間たちも何人か登場しているらしいのでいつかはそちらもプレイしたいですね。

 

総括ですが、めちゃくちゃ人を選ぶものの刺さる人にはぶっ刺さる神ゲーです。

不便も楽しめる人、オープンワールドゲームであえてファストトラベルを縛って移動しがちな人には向いていると思います。

ぜひとも。