時は1ヶ月前……よりはまだ近いな、3週間くらい前に遡る。

今年のGWも昨年同様、遠方へ外乗遠征に出ようと、そのくらいの時期に行きたい牧場へ予約の問い合わせを送ったんですよ。

GWの予約は1ヶ月前には既に埋まってるんですねぇ~!!!

3月に動き出していた昨年の私は利口だったのだ。

 

第二希望として問い合わせた牧場も予約が埋まっていたので、ここはもういったん外乗はスパッと候補から外して、GWは別のことをしようと切り替え。

思えば、昨年秋以来キャンプをしていなかったので、気候が安定している今のうちにやろうぜということに。

行き先は、これまた昨年秋の紅葉の季節に訪れた花貫渓谷に存在するキャンプ場。ここをベースキャンプとし、北茨城を観光するキャンプツーリングの計画を立てたのであった。

 

というわけで1日目、キャンプ場への移動日。

大量の荷物を背負わされたカブチヤン。

今回から、サイドバッグを導入しました。

サイドバッグサポートはけっこう前からバイク屋さんにつけてもらっていたんですがね、日常生活でサイドバッグまで使うことはそうそうないので、バッグまで付けるのは初めて。

適当に買った安いやつなのでまあ値段なりという感じの品質なので、そのうちもっとカッコいいのに買えるかも? 容量的には満足なんですがね。

 

チェックインは13時。

キャンプ地の「たかはぎキャンピングパーク」に向け、道中の道の駅に寄りつつ進みます。

「かさま」と「常陸大宮」の道の駅スタンプを回収。

渋滞に巻き込まれることもなく、無事ちょうどいいくらいの時間に到着することができました。

 

今回キャンプ地とするたかはぎキャンピングパークは、かつて「花貫ふるさと自然公園センター」と呼ばれていたキャンプ場を改修した施設。

たかはぎキャンピングパークの方でカーナビの目的地候補に出てこない場合は、旧名で検索すると出てくるかも。

こちらのソロサイトに宿泊。

 

設営してこう!

1日目はとりあえずキャンプ場に到着して設営できればあとはだいたい自由時間。

取り急ぎバーナーで湯を沸かして遅い昼ごはんのカップヌードル(シーフード)を食べたり。

UCCのカップコーヒーを持ってきたのでこれもまた湯を沸かして作って飲んだり。

キャンプ場の看板猫様を撫でてみたら膝に乗ってきてくださったのでそのまま愛でる権利を賜ったり。

わりとダラダラした。

 

夕方の暗くなりはじめる前に焚き火も開始。

ソロだと火が付いたままトイレで席を離れるとかができないので、始めるタイミングにはちょっと気を遣うんですねぇ。

晩ごはんもそろそろ用意するかというところで、こいつの出番だ。

キャンプの定番といえばカレーライス!

米は吸水の後、メスティン+固形燃料であとは自動。

カレーを一から作るのは大変なので、ここはレトルトをメスティンの上に載せて温めます。

なお、レトルトカレーの袋に固形燃料の火が襲い掛かって危なっかしいからと雑に炭バサミで位置調整を試みたところ、危うくミニストーブごと倒しかけました。

不測の事態に備えて、火を使っているとき耐火グローブは着けっぱなしにしておいた方がいいんですねぇ!(このときは炭バサミでメスティン抑えながらもう片手になんとかグローブはめて立て直した)

 

最終的にできあがったのがこちら。

メスティン内のライスにそのままカレーかけてもいいと思いますが、カレー汚れの容器って洗うのめんどいよねの気持ちで使い捨ての皿で。

うめぇ。

米は、無洗米ゆえ水が足りなかったか若干芯が残っていましたが、それ差し引いてもうめぇ。

レトルトカレーもあのやり方でちょうどいい感じにあったまってくれていました。

 

あとはその日分の薪を燃やしきり、消化を確認して就寝。

 

2日目。

この日は大荷物をキャンプ地に残し、ツーリングに出ます。

北茨城の観光地と、ついでに道の駅を回っていくぞ。

まずはキャンプ場もある花貫渓谷沿いの名所をささーっと。

花貫ダム。上からだと海が見えるらしいのですが、駐車場にロープが張られて入れなかったので下流側のさくら公園から撮影。

名馬里ヶ淵。こう書いて「なめりがふち」と読む。名前の通り、馬に絡んだ伝説が伝えられています。柵とかなくてどこまで近付いたもんか逆に難しかったぞ。

汐見橋吊り橋。昨年秋、紅葉を見に行ったのと同じところです。

↓このときのね。

 

ひととおり花貫渓谷を見て回り、物産館で休憩。

ほおずきアイスなるものをいただいた、甘酸っぱくて美味しかった。

 

そこから、北に位置する花園渓谷と花園神社を目指すも……

過酷……!!!

渓谷から渓谷に移動するってことは、間には山があるわけで。

こういう道をひたすら走らされました。

いやでも、アスファルトで舗装され、すれ違う車もほとんどないので、カブチヤンなら逆に走って楽しいかも。どうせ速度出せないですし。森の真っただ中を走れるし。

などと調子こいてたらもっと過酷な道……具体的には厳しい傾斜、砂利、というか石で舗装された道、へと誘導されてしまい。果敢にチャレンジしましたが、2kmか3km進んだところでいやーこれは無理だってとなって引き返したのでした。

引き返すのも一苦労だったがな……少しでもマシなルートを瞬間瞬間で判断していくのキツイて。

行く前にどんなルートか調べとくべきでしたねー。

 

そのまま、なんだかんだ花貫渓谷まで戻り、そこからさらに休息場所を求めて道の駅さとみへ。スタンプを回収したら、お昼ごはんに食堂で蕎麦を注文、待っている間にこの後の計画を練り練り。

花園渓谷を諦めた結果、午前中の進捗がほとんどパーになってしまったのが痛い。

ともかく、どうしても行きたかった2か所、竜神大吊橋と袋田の滝には何としても行こうと決意し再出発しました。

 

というわけで竜神大吊橋だ。

本当は橋の上を渡りたかったんですが、そっちの方に向かう車がかなりの行列を形成しており……

GWの常ということでスパッと諦め、橋の下にある竜神ダムの方に来ました。

たくさんのこいのぼり!

この吊り橋では、常設のものとしては日本一の高さのバンジージャンプを楽しむことができ、実際にバンジーに挑む人を下から目にすることもできました。いや~自分は遠慮しときましょうかね。

まあバンジーはともかく、やはりいつかは橋の上を渡りたいので、あまり混んでいない時期に再訪したいものです。

 

続きまして、峠道を越え袋田の滝へ。

町営駐車場にカブチヤンを停めて、滝まで1.2kmを徒歩で!

あ、歩くのしんどい人は、滝にもっと近いところの民間有料駐車場を利用するといいと思います。私も時間が気になりだす頃だったので、課金して民間駐車場使えばよかったなと後から思いました。

阿漕な商売だなと思わんでもないですが、土産屋の駐車場が無料だと店は使わないのに勝手に停めていく人ばかりでやってられねぇってなると思うんで、観光地の近隣店舗の駐車場は有料、ちょっと離れたところに公営の無料駐車場を置くっていう形が合理的なのでしょうね。筑波山の神社周りもそんな感じの仕組みだった。

そんな土産物屋通りを抜け、滝へ。トンネルを進み、エレベーターで昇って、こちら!

水が4段を下っていく美しい滝です。これは上の方の観瀑台から見た写真ですが、トンネルからは下から見上げることもできます。

 

滝のマイナスイオンを浴びた後は、近隣の道の駅奥久慈だいごへ。

実はもう一か所、道の駅みわまで行きたいと当初は考えていたのですが、この時点で日は傾き始めており。そろそろキャンプ地に戻らなければたどり着く前に日没を迎えてしまうかも、という状況でした。

ですのでここを今回の最終目的地とし、スタンプの回収と共に夕飯の食材を確保。

いざキャンプ地のある花貫渓谷へカブチヤンを走らせたのだった。

この判断が功を奏し、日没まで余裕を持った時間帯にキャンプ場へ帰り着くことができました。

 

さて、今宵も火を起こしたら晩ごはんの用意。

本日はたくさんカブチヤンで走り、すっかり疲れ果てたので、今日はもうこれ以上運転しねぇの気持ちを込め

ビールだ! 道の駅奥久慈だいごで買った、地元ブルワリーのクラフトビールをいただく。

が、ここで栓抜きがないことに気付くピンチ。

最終的にナイフを使って強引に開けました、ごめんねモーラナイフくん。けっこう刃を痛めてしまったのではないかと心配です。まあ今使ってるモーラナイフくん、ヘビーデューティーがダメになったらそのときはガーバーグを買ってやろうと思ってますが(え?)

執念で開けたビールはやたら美味かったです。そのうち栓抜き付きの十徳ナイフ買おうね。

 

このビールに並び立つ、もう一つの主役がこちら

焼き鳥! キャンプに先立ち、Tokyo Camp焚き火台用の焼き網を用意したので、焚火の火で肉を焼いていきます。

これがやりたかった。

 

まあ、焼き鳥になったのは、前述の道の駅奥久慈だいごの名産が鶏肉で、一人用の焼き鳥が売られていたのを見つけたからという行きあたりばったり仕様なんですがね。

当初は豚肉あたりを岩塩プレートの上で焼く方向で考えていました。

でも、なにせ肉用のトングを用意できていなかったので、焚き火用グローブだったり炭バサミだったりで串を掴んで強引に扱える焼き鳥は結果的に良い選択でしたね。外で焚き火で焼いた肉めちゃくちゃ美味しかったです。これにビールも合わさり最強に見える。

 

食べ終わった後はダラダラ焚き火を楽しみ、消化してテントに引っ込んでからは翌日の帰宅ルートを策定して就寝。

 

3日目は撤収して帰宅。

ギリギリチェックアウト時間に間に合わせ、2泊分お世話になったキャンプ場にさよならバイバイ。俺はこいつと、旅に出る(カブチヤン)。

昨日は時間が押していて日帰り湯に寄る時間を取れなかったので、朝風呂に入るべく湯楽の里日立店へ。

1、2日目は内陸の山間をずっと走っていたので帰りは海沿いを通るルートにしたんですが正解でした。どでかい太平洋を見るとさわやかな気持ちになりますわね。

あと、広くて走りやすい道も多く、アップダウンも少なかったので、前日のツーリングで消耗した体力にはそれも助かりました。代わりに渋滞にはちょこちょこ引っかかりましたが、GWだから仕方ないね。

 

温泉でさぱーりした後は、道の駅日立おさかなセンター、道の駅たまつくりに立ち寄り、スタンプを回収。たまつくりの方ではおやつになめパックンバーガーを食べました。

ナマズを使ったバーガー。霞ヶ浦沿いにあるので、淡水魚が有名なのです。

 

そんなこんなで、日が沈む前におうちにたどり着くことができました。

2日目の、特に花園渓谷に行こうとして断念した区間が過酷すぎて一気に体力と気力を持っていかれたりはしましたが、キャンプ・ツーリング共に大いに楽しむことができたと思います。

でもあれですね、自分どうも外でマットとシュラフで寝るスキルが低いみたいで何度か起きてしまうので、2泊となるとキツイっすわ。

中日をたっぷり使えるのはいいんですがね。

 

初泊まりキャンプで足りねぇ~となっていた食事も、今回は十分量用意できました。米は偉大。肉も偉大。あとUCCのカップコーヒーはお湯を沸かすとき使っているカップを汚さずにコーヒーを飲めて便利。

あと日清カップヌードル4種類を一つずつ持っていって、1日目の昼ごはんと2、3日目の朝ごはんに食べました。予備の一つがそのまま残った形。

 

キャンプって、自然に親しむ遊びとされていますが、実のところ自然の中に自分のための文明空間を作り出すことを楽しむ遊びなのかもなと今回思いました。

文明圏から離れたところに行って文明空間を作ると言うとマッチポンプっぽいですが。

でも、キャンパーの道具が無限に増えていくのってそういうことだと思うんすよ!!!

(まあ極限まで減らす方向に特化していく人もいるらしいですが……)

村とか街とかがまだない、人類が自然の中でサバイバルしていた時代の本能の名残って言うと、なんかそれっぽいじゃん?

 

また文明から離れて文明空間を作るマッチポンプをやりたいねぇ。

とはいえ、夏までにもう1回行けるかは微妙なところ。

真夏はアウトドア活動したくないんですががが。