2/10~2/12の3連休に、浜松の某ホテルでひたすらTRPGをやる会をしたのでそのことについて書いていきます。
本ブログ開設時、メインで扱いたいテーマの一つに挙げていたTRPG。
なのですが、なんだかんだ今回が初めてとなりました。
卓の感想となるとシナリオのネタバレが気になるし、そうでなくとも身内向けの内容になりがちだし。
GMやらPLやらやるときのテクニックとか、TRPG論みたいなのもブログで書くほどのものは持っていないしな……
なんですが、旅行のメインイベントとしてなら書きようありそうだなってことでやっていくぜ。
1日目、浜松へ移動。
高速バスで東京駅まで行って、そこから新幹線で浜松へ。
福井旅行を経て新幹線にもすっかり慣れましたね。
東海道新幹線は畑とかで視界が開けて大きな富士山がよく見えるゾーンがあるんですが、そこで写真撮りまくってた。
地方の民だから富士山何度見てもとりあえず写真を撮ってしまう。
浜松駅着。
ちなみになんで浜松かっていうと、参加者に関東から来る組と関西から来る組がおり、その中間点を新幹線の運賃で基準で見るとどうやら浜松がそうらしいと判明したからです。
駅に集ったらタクシーで移動、歩くとなるとそこそこ遠く、かつみんなそれぞれ主にルルブのせいで通常の旅行より荷物が重いのでね。紙って重いんじゃよ。
ホテルは往年の、いわゆる日本がイケイケだった時代に建てられたんだろうなって雰囲気のところ。設備に若干の古さはありますが素泊まりであるのを差し引いても宿泊費は安めなので多少は。規模のわりに意外にも大浴場はないのが、セッション合宿会場としてわりかし不便だなってくらいですかね。
到着したら、さっそく最初の卓のためにキャラメイク開始。
今回の合宿参加人数は全8人なので、1GM3PLの卓を二つ。
私はブレカナ卓のGMを担当しました。
ブレカナは昨年末に新版が出て久しいところですが、今回はみんなが既にルルブを所持済みの4版ことリンカーネイションで。
しょうがないだろ今回のためだけに8000円以上のくそ分厚いルルブを買ってくれとは言えないんよ。
オフセなので必ずしも人数分は必要ない説もあるとはいえ、自分も不慣れな新版ルールを自分以外にルールを確認する術がない環境で回すのは気がひけるし。
シナリオは合宿前の1週間で用意したオリジナルシナリオ。久しぶりにFEAR系のシナリオを書いたぞ。
当日別卓に参加した仲間向けにもいずれ回すつもりなので内容について深くは書きませんが、とある村で巻き起こる怪事件を解決すべく刻まれし者たちが奔走するって感じの話です。
なんか内容的にPCの縛りが少なく、逆にハンドアウトが書きにくかった。
PC1から順に「旧友に会うため村を訪れた人」「村のみんなに頼られてる人」「殺戮者を追って村に来た人」ってのが守られていればなんでもいいよ。
実際に回してストーリー面の感触はまあよかったんですが、ボスが瞬殺だったので次回すときは強化します。やっぱダメージ無効化系の奇跡は一つくらい持っとかなきゃダメだよ。
ちなみに同時開催のもう1卓はニンスレTRPG。
あっちはあっちで盛り上がったそうな。
なんだかんだ夜遅くまでかかり、風呂の時間もあってこの日寝たのは0時過ぎ。
移動の疲れもあり筆者はなんか気付いたら寝てました。
2日目。
この日は丸一日卓に使える日ということで……
驚異のサタスペ7人卓!
GM含め旅行メンバー全員が参加する卓。こんなレギュなので基本的にPCは事前作成、ベーシックカルマの打ち合わせもあえてのなし!
……でもベーシックカルマの被りはともかくキャラ性の被りは怖いな。というわけで、各々キャラの方向性を決める参考にと生まれ表を使用することに。
自分は「用心棒」カルマで幼い頃から命を狙われてきたという設定を引いたので、データ的には環境値を戦闘にしっかり振った荒事屋。残りポイントは犯罪と生活にふってそれぞれ3ずつ。
命を狙われていた理由は、実は元々はヨーロッパの小国のお姫様だったんだけど継承権争いに巻き込まれて亡命してきた、ということにしました。
設定とデータをいい感じに噛み合わせたうえでカッコいいPCにできたのでお気に入り。
シナリオ内容については……ほらサタスペってけっこう過激なところを楽しむところがあるので、ね?
普段から卓を囲んでいる身内でないとできないノリのやつなので楽しかったです。
あとPL目線では7人だからといって困る場面もあんまりなかったっす。
GMもといDDはヤバかったと思う。
クライマックス戦闘でお願いですDD見せ場をください、と懇願してありがたく《殺陣》で弾く用の攻撃をしてもらって、しっかり弾ききったうえでカッコいい感じの演出ができたので満足じゃ。
その後の命中判定でファンブルしたけど。
スピークイージーは前述の見せ場により無事【用心棒】獲得。やったぜ。
午前中から初めて、間に昼食休憩を挟みつつ夜の9時前後で終わったんだっけな?
なにぶん7人なので総セッション時間は1日目の卓より長かったはずですが、始まりが早い分終わりは夕食にはちょっと遅めくらいに収まりました。
寝る準備も1日目より早く済んで、とりとめのない雑談タイムを楽しむ。
普段からボイチャでしゃべっている同士のはずなんですが、別にそこまでデリケートな話題でないはずなのになぜか実際に顔合わせての会話じゃないと出てこない話ってあるんですよね。不思議。
3日目、帰る日。
とはいえ浜松まで来てTRPG以外ほんとに何もせず帰るのももったいない。
一人、疲労&翌日の出社を憂いてやむなく早期離脱しましたが、他メンバーは夕方の新幹線で帰ることにしてそれまで駅周辺の施設を観光することに。
まずは浜松ジオラマファクトリーへ。
山田 卓司さんという、ホビージャパン等に複数寄稿しているモデラーさんの作品と、その方が主催したジオラマコンテストの入賞作品が展示されています。
自分は素人なのでジオラマを目の前にすると全体の印象で見てしまいがちなんですが、添えられている解説文で細かいところまでこだわり抜いていることが分かり、自然と作品を見る視点も変わる心地。微に入り細を穿つとはまさにこのこと。
商業施設の一角にある小さな展示場なんですが、かなり密度高く楽しめるスポットでした。
当たり前なんだけど、この汚れ一つ一つさえもそうしようという作り手の意図がないと生まれないんだよなあ。
ここらでいったん昼食。ホテルでTRPGやってる間はコンビニ飯とファミレス飯しか食っていなかったので、ここで浜松ならではのものを食べようと画策。
浜松餃子班と鰻班に分かれ、各々目的の店に向かうのだった。メンバーの中には1日目早めに来て鰻食べた人もいるけどまだ食べてない組はそりゃ鰻食いてえよ、ということでこういう措置になったんですが、まあまとまって店に入るのも大変な人数なので普通に合理的だったやつですね。
4000円以上、ほぼ5000円のうな重を食べました。めちゃくちゃうめえ。
私はうな重というものを、たれでご飯を食べるものと誤解していました。鰻そのものがめちゃくちゃうめえ。
なんだか単純に美味しいものを食べたという以上に、人生経験を得た感があります。払った金額分の価値は確実にあった。
各々ごはんを食べ終えて再集合し、今度は楽器博物館へ。
浜松はあのヤマハのお膝元。その息がかかった(というとなんか悪役っぽいな)博物館ですね。
日本、アジア、アフリカ、オセアニア、そしてヨーロッパ、世界各地の楽器が展示され、一部は備え付けのヘッドホンやスピーカーでその音色を聞くことができます。
世界中いろんな楽器があるけれど、なんだかんだだいたいの形は収斂進化みたくある程度の種類におさまってくるよね……などと思い始めた我々見学者に突如襲い来るヨーロッパの癖つよ楽器群。ハーディガーディとか。
伝統的な楽器だけじゃなくて、電子楽器もあるぞ。ヤマハはシンセサイザーなどでも有名ですからね。
なお私はDX7を見て「これが初音ミクのモチーフになったってやつか……」となっていた。
この博物館の展示内容に含まれてはいませんが、VOCALOIDもヤマハ開発だ。
博物館によくある学芸員さんが展示物について解説してくれるコーナーというのがここ楽器博物館にもあったんですが、すごいのがその解説してくれるお姉さんが解説している楽器の演奏までもこなすところ。カッコいいぜ。
私たちが言ったときは、二重ピアノと世界最初のピアノこと“クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ”(の復元品)の解説と演奏を聞かせてもらいました。
楽器博物館堪能後、駅でお土産を物色した後解散。
新幹線で関東へ帰るのだった。
お土産は自分用にうなぎパイと煎茶のティーバッグを買いました。そのお茶を今日飲んでみたらとてもうめえ、普段スーパーで適当に買ってるのとは違うぜ。
コロナと、それぞれ住んでる場所や生活スタイルが変わるタイミングが重なったことで、セッションするとなるとたいていオンセになりがちな昨今ですが、オフセってなんか異なる栄養が含まれてるんですよね。
ダイス振る以外全部ボイスで進行するオンセとも違うので不思議。
これからも年1回くらいの頻度で開催したいよねとなったので今から既にその次回が楽しみ。
よいTRPG合宿でした。